こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
秋田魁新報社主催の書道コンクール、
「秋田書道展」、
通称さきがけ展の課題解説をやっていきます!
さきがけさんの上記サイト、西暦入ってないから分かりにくいんだよなー。
どこかに西暦表示させてほしい…。
習っていない人でも出品できるから、興味のある人はやってみてね!
※私は審査員ではありません。入選・受賞には一切関係ありませんのでご了承を。
通信添削、LINE添削、受付けていますよ。ぜひどうぞ。
さてラスト、中3「湖岸紅葉」行書だね!解説いきまーす!
「湖」
ひと文字目、湖。さんずいの行書、
リズムよく。
あまり縦長にしないよー。
太めでOK。
真ん中の部品、“古”。
“古”の形を思い出してね。
口は小さめに。
隙間、大事。
さんずい、古、月、と部品が3つ並ぶので場所取りに注意。
“月”の右足はけっこう場所を取る。はみ出さないように。
行書といえど、右足のはね→横線→横線、という意識で。
つなげて書くんだけど、
はねを書いて、横線を書いて、横線を書いて、という気持ちが大事です。
「岸」
ふた文字目、岸。
山を上に書く。
ここも行書っぽく流れをつけながら・・・。
起筆に注目。
クイッとあげる。
シュッと。楷書とあまり変わらないけど、筆脈は常に意識しましょう。
横線は細く長く、しなやかに。
山、“たれ”、ときて“干”の部品。
中心よりも右にずれるのが自然。
縦線はシュッと抜く。左に曲げすぎない。
「紅」
三文字目、紅。
糸偏ってむずいよねー!
筆先を使ってクイッと角度をつけて左へ。思い切ってやってみて。
キツい角度で折り返してゆく。
カックンカックン、
点の向き・大きさ、よく見てね。筆先使ってよー。
“工”の部品。
右上がりをしっかりと。
クイッとな。
せまいよねー。横長の字だからなあ。
という感じ。場所をもう少し下げてもよかったかも。
「葉」
さて最後の文字。葉っぱ。
草冠。草冠にはいろんなパターンがあるので、この形じゃなくてもいいです。
参考手本に近づけました。
小さめにまとめる。
草冠の次は、“世”の部分。長い横線。
縦線3本の省略形。普通に“世”の形にしても可。
ストン、ストン、スパッ!とリズムよく。動きを大きく。
シュッと。
横線。ここまでで“世”。
草冠、世、ときて最後の“木”の部分。行書は元の字を思い浮かべることがとても大事です。漢字は部品の組み合わせ。
縦線から、
長くはねて、点点。
ここはもちろん、左払い・右払いでもいいし、このように点点でもいいし。
字典を引いてどの崩しかたにするのか自分で決めるのも面白いかもね-。中学校に書道部は無いんだっけ。
動画。
動画はこちら。
2020年さきがけ展、中3課題「湖岸紅葉」。
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まとめ。
ということで、中3「湖岸紅葉」の解説でした。
行書は「必ずこの形」というのが決まっておらず、いくつかの書き方があるので他の崩し型にしてみるのもいいかもしれませんね。楽しんで書いてね中3のみんな。
成績云々よりも自分が楽しい方がいいからね。勉強が大変なんだから習字くらい楽しんでよ。参加することに意義がある!(笑)
中学を卒業すれば、習字のほうもだいたいが「学生部」というものが終了となり、
高校生になると学生部から「一般部」になる。早いなー。さみしいねえ。
高校生になってからも習字・書道を続けようと思っている人は、学生部から一般部に変更になるから、
高校生は大人と同じ土俵で競い合うんだよね。先生ともライバルだ。
続けることはなかなか難しいけどもまあ息抜き程度でやってみてね。高校に入るとすぐに大学進学を考えないといけないからなあ。勉学のほうが大事です。
習字・書道はいつでもどこでも再開できるしねー。気長にどうぞ。
ということで、中学生最後のさきがけ展!がんばってねー!
しょうじ書道教室でした!