ふでれん!

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扁額(へんがく)と、現代の横書きとの違い。

扁額(へんがく)と、現代の横書きとの違い。

こんにちは、しょうじ書道教室です。

今日も雨ですね。
こんな天気も好きですが。

レインコート着て、雨用のファイブフィンガーズでトボトボ歩きたい。まだ寒いか。

こんなの。私は持っていません。違うやつを履いています。

素足でこれ履いて、シトシト濡れながらぽけーっと歩きたい。

書道の横書きといえば。

ところで。

書道の世界で「横モノ」といえば、「扁額(へんがく)」といわれるものになりますが。
「扁額(へんがく)」
画像は↑こちらでご確認を。

書道の作品も横書きになれば、基本はこれ。「扁額」のイメージで書きます。

それはそれとして。
ワタクシ、ここ数年で「横断幕」や「社訓」や「張り紙」などで横書きをしておりまして。

同じ横書きでも、この、「扁額」と「現代の横書き」との違いがあるよなーと感じております。個人的感想。

意識すること。

「扁額」の場合ですと、
・余白を十分に取る
・文字も行も、右上がりにならないように押さえる
・下部の余白を多めに取る
・静かに、派手にしない

とまあ、このような意識で書くんだと思うのです。

そして現代の横書き、「横断幕」「社訓」「張り紙」の場合
・紙面いっぱいに文字を書いてもいい(ような気がする)
・右上がりでもいい(ような気がする)
・下部の余白は多めに取る(←扁額と同じ)
・多少動きがあっていい(ような気がする)

「ような気がする」ことが多くて申し訳ないのですが。

その理由。

・紙面いっぱいに文字を書いてもいい(ような気がする)

現代の横書きは、“遠くから”、“わりと大勢の人が”見るため、あっさりおとなしく書いてしまうと、イマイチ訴える力が弱い。パッと見たときに弱く感じてしまうのです。特に横断幕。反省。もっと紙面いっぱいに暑苦しく書いてもたぶんイケるのでは?

・右上がりでもいい(ような気がする)
これも上とほぼ同様。
右上がりにすると勢いを感じる。

(※ちなみに扁額は右から左に、国語のように書きます。現代の横書きは左から右に書きます。)

扁額は、家の中で、お客様を迎えながら、静寂の中、ひっそりと目に付く・・・ようなイメージですが。

現代の横書きは、活気のある場で、大勢の人が、何か思いを持って、注目してみる・・・というようなイメージなのです。

・下部の余白は多めに取る(←扁額と同じ)
これは、扁額も、現代の横書きも同じかなーと。下部の余白は多い方が苦しくない。

・多少動きがあっていい(ような気がする)
メッセージ性が強い言葉は(何か日本語がおかしいですが)、線や形で多少装飾してもいいのでは?

もちろんやりすぎ注意ですが。

毎日見るものと、その場限りであるものと、使い分けも必要か。

などなど、とりとめのない話ですがこの「現代の横書き」は古典のようなバイブルが無いので、試行錯誤なのです。

私個人は今こう思っていますが、何かお気づきのある方がいらっしゃいましたらお話をお聞かせ下さい。

しょうじ書道教室でした!

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