こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
に引き続き、今回は中学生の課題解説です。
それでは、どうぞ!
中1行書、未来の夢
書き慣れていない行書ですが、書く文字はそこまで難しくないのでなんとかまとめることもできるでしょう!
「未来の夢」は文字の配分が大事。
「夢」がかなり縦長になります。
「未来の」まで小さめにいきましょう。
未
起筆をやわらかく、右上がりを強くすれば、ひとまず行書っぽく見えてきます。
楷書の決まりをいったん忘れて、柔らかくふわっと書いてみましょう。
来
“書道”というものはなるべく同じことを続けてやらないもの、という決まりがあります。
なので、どちらかの右払いは“払って”、もう一方は“止め”ましょう。(意味分かるかな?)
未の右払いは“払って”、
来の右払いは“止め”ましょう。(逆でも可)
変化をつけていきますよ。
の
「の」は漢字の「乃」の字が変化したもの。
なので、行書のときは「乃」を頭の中に思い浮かべながら、漢字とひらがなの中間くらいを狙います。
いつものまん丸の「の」と違うけど、チャレンジしてみてね。
夢
残りのスペースには全て「夢」を書きます。
大きくなっても大丈夫なので、ぜーんぶ使って大きく夢を書きましょう!
夢はでっかく!
中2行書、大空新陽
漢字4文字で行書となっております。
「大」と「新」を少し小さく書けばいいかな?
「大空新陽」が、
小・大・小・大、
と並びます。
大
右払いは止めました。
空
「空」は、2画目と3画目を少し離したり、流れを出して筆脈をつけたりしています。
基本的な構成は楷書と同じなので書きやすい。
左右対称に、中心に気を付けて。
新
文字の左側、横線の長さに気を付けて。
文字の右側、「斤」は上部が三角に見えるように。
足の長さはほどほどに。
陽
お日さまは少し縦長に小さめ。
お日さまの下は横幅出して。
4本足の部分、縦長じゃないよ。
横長になるよ~。
中3行書、不断の努力
「絶えることなく」「途切れることなく」という意味。
不
横線→左はらい、と1回で書きましょう。
断
しっかりと白い部分を残しましょう。
白いところが大事なのです。
筆を立てて、筆先を使って。
「斤」の足は短くてもいいかな。
の
思い切って、大きく手を動かして。
でも大きくしちゃダメよ。
努
お手本の写真も「女」が窮屈だなー。
ここをすっきりみせたいところ。
「努力」なので、
女、又、力、と書いて、さらにもう1回力、と書く。
スペースの配分が難しい・・・。
力
「努」の力と、この「力」と、パッと見てすぐにわかるように。
女又
力
力
みたいなことにならないように書きましょう。
まとめ
中学生の解説でした。
行書はあまり書いていないと思うので、難しい分楽しいかな。
行書は崩してある文字だから、ついついスピード出して書いてしまいがちだけど、楷書を書くときよりもゆっくり書くといいです。
丸みをつけて書くというのは、慣れていないと難しいので。
とくに転折(おれ)のところは、ぎゅぎゅっと筆圧がかかります。
筆圧をかけつつ、丸みをつけて曲げていく。
線の安定感は重要になってきますよ。
言葉で説明するとややこしいかもしれないけど、何回も書けば掴めるはず!
がんばってねー。
これにて今回の書き初め解説は終了です。
ありがとうございました。
しょうじ書道教室でした!