こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
今日は涼しいですねー。
梅雨らしいお天気。
低学年の文字の上達。
小1・小2の子どもたちは個人差がとても大きい。
はじめからそこそこうまく書ける子もいれば、
それはもうしっちゃかめっちゃかな子もいる。
どんな子どもでも、だんだんと「似せて書く」ということを覚えていきますが、
どの子も急にうまくなるわけではなくて、
本当に一歩一歩。
みんな少しずつ少しずつ上手になっていきます。
目安をつけるとしたら。
もしお子さんの文字が気になるのでしたら、
次のことをチェックしてみてください。
できること、まだできないこと、
だいたいの目安をつけるとしたらこんな感じになります。
【第一のチェックポイント】
文字を大きく書けるか?
子どもの場合、そもそも指があまり動いていないという可能性があります。
低学年はまだまだ器用に指を使えませんので、
動かしたくても動かせない、
ゆえに文字がうまく書けない、
となります。
さらには、
書く文字が小さいと、
「自分の書いた字がお手本と似ていないんだな」と自覚できません。
自覚するためにもまずは大きく書かせてみましょう。
【第二のチェックポイント】
とめ、はらい、を書き分けられるか?
とりあえず大きくは書けるようだ、というお子さんなら、
次にチェックするのは、
止めるところは止める、
払うところを払う、
これを書き分けられるかどうかを見てください。
「ここは止めなのか払いなのか」
が分かっていないと、ただのまっすぐな横線までも払ってしまっていたりします。
止めと払い、これをチェックしてみてください。
字の形を良くするための基本中の基本になります。
【第三のチェックポイント】
書き順は正しいか?
大きく書けるし、止め払いもだいたいできているようだ、
というお子さんなら、
次は、書き順をチェックしましょう。
文字の書き順はごく自然な流れで書けるように決まっています。
上から下へ、
左から右へ、
無理なく書けるようになっています。
書き順を守るほうがラクに書けるのでここをチェックしてみましょう。
【第四のチェックポイント】
長さの違いを出せるか?
文字は、
「この線は、こっちの線より長い\短い」
というのが決まっています。
お子さんの文字はどうでしょうか?
学校で習った通りに決まった長さで書かれてあるでしょうか?
線の長さは“文字の形”に直結します。
これができていないとパッと見たときの文字の印象が悪くなります。
文字というのは共通認識ですので、
線の長い\短いができていないと、他人から見て読みにくい字になります。
書き順が大丈夫そうなら、
ちゃんと長い・短いを分かって書いているかチェックしてみてください。
なんとなく長くした、
なんとなく短くした、
ではなく、
「ここは長い線で書くところ」
ということがはっきり分かっているといいですね。
【第五のチェックポイント】
四角い字をしっかり閉じているか?
漢字には「四角い部品」がたくさん出てきます。
この四角い部品がしっかりと“閉じて”書けているか、
これはとても重要です。
黒、野、重、量…
子どもが(大人も)新しく漢字を覚えるときには、無意識に、
四角い部分+横線が何本なの?
四角の中は何本で、四角の外は何本なの?
などと覚えていくと思いますが、
四角い部品をちゃんと“四角く”書いてそれをちゃんと“閉じる”ということが、
漢字を覚えるときに重要になります。
四角いところをちゃんと閉じないと、
四角にならず、横線の本数もあいまいになります。
なので四角い部品がちゃんと四角く閉じて書けているかをチェックしてみてください。
まとめ。
「うちの子、字が汚い」
とはよく聞きますが、
よくよく見るとパターンはいろいろ。
段階的に見ていくことで、
・ここまではできている
・ここはできていない
と見分けられます。
上記のことを習慣付けるだけでも、文字の形はそこそこいい形で書けてくるでしょう。
ご家庭でもぜひチェックしてみてください。
あまり厳しく言うと子どもが文字を書くのが嫌いになってしまうので、
そこはほどほどに、適当に、穏便に。
つとめて、かるーい感じで言ってみてください。
まあ、でも“親の言うコト”ってなかなか…ね。子どもってね。
そんなときは当教室へどうぞ!(笑)
しょうじ書道教室でした!