こちらの課題の方が難易度が低く、普段書き慣れていないお子さんにはちょうどいいかもしれません。
じつは、この課題。
書写の教科書に載っているものなのですが、夏休み前に先生から指名を受けて(または自分から書きたいと希望した人が)、硬筆課題と2種類セットで書く場合が多いようなのです。
夏休み前に行われた「席書会」の成績優秀な子の中から、先生が指名した子だけが書く、という場合もあり、先生によっては「なんで書いてきたの?」なんて言う先生も(いないとは思いますが!)いるかもしれません。
ですので、提出する場合ははっきりと「ただの自由研究として自主的に書いてきました」的なことを一筆入れておくといいかもしれません。
さて、解説いきます!
(※これらのポイントは、当教室独自の解釈です。私は審査員ではありませんのでご了承を。)
※小1・小2の毛筆課題はありません。小学校で毛筆を書くのが小3からなので。
小学3年生
小学3年生の課題は「木」です。
基本がたくさん入っていますね!
(※注意!!数字は書くに当たって気をつけたいポイントです。書き順ではありません。)
ポイント1
◎横線とたて線のバランス!
大人にとっては当たり前なことを、子どもだってわかるだろうと思うのは大間違い。
たて線のほうが、横線より少し長くなりますよ。
たて線を少し長く!
ポイント2
◎左右の払いは、たて線より下にこない!
左払い、右払いと書きますが、「払い」そのものが3年生にはまだ難しいことも。
たて線より下にこないうちに払い終わりましょう。
ポイント3
◎左払いと右払い、同じ長さに!
左右を見て、だいたい同じ長さに書きましょう。
そして、ピンクの点で表したようにそれぞれのすき間がだいたい同じ間隔になっているととても良いですね!
お父さんお母さんも横にいて手伝うでしょうから、一緒に書いてみてはいかがでしょうか?
意外と難しいんですって!
小学4年生
小学4年生の課題は「地」です。
これ、じつはなかなか難しい字なのです。
字の形、横長ですよね?
そして書く紙は(半紙)はたて長でしょ?
普通に書くと、絶対にたて長になってしまう・・・。
(※注意!!数字は書くに当たって気をつけたいポイントです。書き順ではありません。)
ポイント1
◎土偏の横線、太く短く右上がり!
ここはググッと右上がりに。
上の方から書き始めないこと!1画目の横線はぐっと下げて書き始めます。
ポイント2
◎右端いっぱいまで書かない!
右端は空けておいてください。後から最終画の長い右足の“はね”が入る場所です。
早めに“おれ”をしてください。
ポイント3
◎おれ、中に入れる!
早めに“おれ”をしたら、今度はグッと中に入ってきて下さい。
角度を急に。しっかりおれ!ググッと中へ!おれ、しっかりしろ!
ポイント4
◎たて線、頭を出す!
5画目たて線、ここは一番高く、長く頭を出すところです。
ポイント5
◎右足、横に長く長く長く!
一番高く書いたたて線のとなり、6画目、これは頭は低く短く始まります。
まっすぐ降りてきて、すぐに横へいく。
土偏よりも下がらない!すぐ横に行って!
そして空いているスペースにパス!!じゃなかった“はね!”
全体的に見ると横長の字ですので、たて線をはじめから長く書かないように。
長くするところだけ、長くしましょう!
次は小5・小6の課題です!