さて、今回は小5・小6の解説です。
秋田市民憲章の習字の課題はどの学年も難易度高めです。頑張りましょう!
(※これらのポイントは、当教室独自の解釈です。私は審査員ではありませんのでご了承を。)
小学5年生
小学5年生の課題は「交通安全」です。
(※注意!!数字は書くに当たって気をつけたいポイントです。書き順ではありません。)
1行目、2文字とも右払いがありますねー。
ポイント1
◎交、左にずらす!
1行目(右側)に右払いがある字がきたときのお約束。文字をやや左にずらしましょう。
ポイント2
◎通、左にずらす!
この通も同じく、やや左にずらし、右払いを書くスペースを確保。
ポイント3
◎通、すべり台のかたち!
「しんにょう」の説明は各教室で様々で、聞くと面白いです。
ウチの教室では「すべり台」!
必ず、ヨコ・ななめ・ヨコ、で書いていきますよ!
ポイント4
◎安、ウ冠の大きさ!
安はウ冠+女、ですが、この字はウ冠より女の横線を長くしなければいけません。
ですので、ウ冠はほんの少し小さめに。
女の横線は細めに長く。
ポイント5
このように横線3本の字の場合、1・2本目は同じ長さにし、3本目だけ長くしましょう。
学校ではよく、「まん中の線を短く」と教えるようですが、それだと不格好。なぜそう教えるようになったのか謎ですが。
↓古典ではこう!
字典には古文(入+工)が混ざっていますが、王の形のものはそうなっていますね。
「生」などもそうなっています。
どうしても気になる方は2本目の横線をほんのすこーしだけ短くして下さい。
そして3本目の横線には“ふせ”を入れましょう。
せまいところにしんにょうをいれたり、「交」の字の両足のバランスも難しかったりします。
さすが高学年の課題といったところですね!がんばってください!
小学6年生
小学6年生の課題は「伝統行事」です。
(※注意!!数字は書くに当たって気をつけたいポイントです。書き順ではありません。)
「伝統」が難しそうに見えますが、そこに罠が・・・!
ポイント1
◎伝、云の大きさに注意!
云の字は、人偏にすっぽりと入れて書きましょう。
ポイント2
◎統、糸偏をスリムに!
糸偏をスリムに書いておきましょう。充を書くスペースを確保。
ポイント3
◎統、左によせる!
糸偏をスリムに書きつつ充の字を糸偏とピッタリとくっつける。
右足を書くためになるべくあけておきます。
ポイント4
◎統、少しでも右足を!
このせまいところに、少しでもいいので右足を書く!キビシー!!
ポイント5
◎行、横線長く!
伝・統と書いてきて、2行目の「行」・・・せまーい!!と思うはず。
1行目「伝統」が幅を取るのです。そして2行目の書くスペースが細長くなり「行事」が全体的にスリムに・・・。
これが罠。
行の横線をなるべく長く書いていきます。
ポイント6
◎事、横線長く!
この「事」の1画目の横線もなぜか短く書いてしまう子が多い!
1画目の横線は口より長く!
やや長めに1画目横線を書いて、その横線の中に口を書く。
↓はい!古典!
1画目の横線を一番長く書いていますねー。面白い。
古典古典と騒いでいますが、もちろん書写字典も調べていますよ。
解説してきた課題すべて、書写字典と古典と両方を調べています。
あまり書写から離れるのもよくないので。いいとこ取りを目指しているんです。
ということで、「事」の字は1画目の横線をやや長めに、一番長く書く横線は「ヨ」の形をしたところのまん中の横線。6画目。
写真で見ると、もうちょっと「行事」の横幅をとってもよかったかなーと思います。
それくらい、「行事」が細長く見えてしまう。「伝統」に「行事」が負けてしまう。
「行事」を最初に書くといいかもー。ここだけのヒミツ!!(こればっか・・・)
つぎは中学生の課題を解説します!