こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
いやー、twitterって面白いですね。ついつい見てしまう。facebookやinstagramと全然違う。
解像度を上げる話。
数年前、とある人の発言で
「毎日twitterに投稿する。毎日投稿することで世の中の解像度を上げるんです」
みたいなことを言っていてなるほどなーと思ったことを思い出した。誰だったかなー。
これは何を言っているかというと、
おそらく、
日常の何気ない出来事を、
いつもならスルーしてしまうような出来事を、
視点や、見る角度、切り取り方を変えることで
日常なものが、特別なことに見えてくる、
そういう訓練をするのにtwitterがちょうどいい。
ってことだと理解したんです。そのときは。
はーなるほどなーと思いましたね。twitterが面白いと感じたのはそのあたりから。
お手本を見る解像度を上げろ!
解像度と聞いてそんな話を思い出しました。
お次は習字のお話。じゃあ習字でもいっちょ解像度を上げていきましょう!
何のことかというと、
お手本。子どもたちに説明しながら書いたのでちょっと雑です。あしからず。
画像のお手本には鉛筆で線が引いてありますね。これは半紙を4等分にした線です。
そして次、
線を増やしました。4×4で16等分。
そしてさらに、
8×8で64等分です。
これが解像度を上げるということ。
え?どゆこと?
もう少し詳しく説明。
習字や書道で「解像度を上げる」というのは「どれだけ手本を細かく見れるか」ということです。
見ているようで見ていない手本。
同じ手本を見ているのに、あの人上手だなーという場合がありますね?
それは見ている解像度が違うということ。
初学者とベテランではもちろん解像度が違う。
初心者の解像度。
あなたの目は子どもの目。見たものをそのまま映すキラキラしたおメメです。
手本を見て書いてある文字を確認。以上。
中級者の解像度。
これが中級者になると。
あなたの目はもう少しいろんなところを見る余裕が出てきました。
真ん中と左と右だな。少し上がってるな。
半分よりも上に収まってるな。この線が一番長いな。と、そのくらい。
世の中のことすべて分かったような顔しちゃってもう。
上級者の解像度。
さて上級者にもなると。
超高感度センサー付き。解析用コンピュータチップ付き。
「解析開始…ピピピ」
分析は一瞬。
真ん中よりもやや右…。
3センチ空いてるか?いや2.5センチ。
少し左に寄ってるな…。偶然か?それともわざとやってる?重心を変えている?
なぜこの部分がより伸びやかに見える?その要因はなんだ?まだ何かありそうだ。再度分析開始…ピピピ…。
まとめ。
ということなのです。わかりましたー?
手本に書いているものを見るってのはそりゃ当たり前。
そこから1歩、またさらに1歩、とどこまでも深く分析していくのが上級者。
上達が速い人もこれをやります。
訓練すれば誰でもできる。
その代わり見方を変えないといつまでも見えてこない。
「もしかしてこうなのかもしれない」という前提で物事を見て、
「やはりそうだったのか!」と確信を得て、
一度見方が分かってしまうと、
どうして今まで見えなかったのだろう?と逆に不思議に思えてきます。
冷静に中立に、俯瞰して見ることが大事かな。
そうすれば解像度は上がっていきます。
小さな発見をスルーしないように。
それが気付きのチャンスです。名探偵にでもなった気分でお手本や作品を見ましょうね。
しょうじ書道教室でした!