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【一般・大人の方向け】筆が動かないときにはここをチェック!!

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しょうじ書道教室

おはようございます。秋田市のしょうじ書道教室です。

動きが小さく、筆が固い。

大人の方の練習を見ていると、

「もう少し筆が動くといいのにな〜」

と思います。

筆の動きが小さいし、筆もなんだか固そうに見える。

筆の穂が固いから動かないのかな?とも思う。

穂が固いと当然、動かしにくいので動きは小さくなってしまう。

「筆の穂が固い」というのはガチガチに固まっているという意味ではなく、

墨をつけた状態なのに穂の柔らかさが無い、という意味。

昨日の大人の方もなかなか筆が動かず苦労されていました。

「先生の筆って何か違いませんか?」

なんておっしゃるので、

いえいえ同じですよ。ちょっと拝見。と、その方の筆を見てみるとやはり少し穂が固い。

ちなみにこの方の筆も私が毎回洗っており、

根本の墨はすっきり落ちていますので、

筆の状態が悪いということはないのです。

なぜ筆が固くなる?

筆はしっかり洗っているのに、いざ書くとなったらなぜ筆が固いと感じるのでしょう?

大きな原因は2つ。

1つは

・墨のつけ方

穂に含ませる墨が少ない。

穂に含まれている墨が少ないと、絞ったぞうきんのようになり固くなります。

もう1つは

・穂の揃え方

毛先だけをちょこちょこ直す。

毛先だけを整えると筆先のカタチは良くなりますが、穂の全体は固いまま。

解決策。

まあ解決策というほどではありません。

墨をつけるときには、

・根本から穂先まで、穂の全体に墨を含ませる

穂先を整えるときも、

・根本から穂先まで全体的になでつける

ということをやればいいだけ。

穂の仕組み。

穂というのは、水を吸っているスポンジのようなもの。

穂の中では、

根本から穂先へと墨が流れていくのです。

根本が入り口で、穂先が出口。

文字を書くと穂先から墨が流れて出ていく。

そこを穂先だけをちょこちょこと揃えていると、

根本の墨は滞留する。留まったまま。

だから穂が固くなる。

まとめ。

穂が固いと柔らかさがないので動きが悪くなる。

どうやっても筆が動かない。

重い革靴を履いているかのようになる。

靴が重いと走れないでしょ。

・墨を多めに含ませて、筆の穂全体をなでつける。それから穂先を揃える

にじみを気にしちゃいけません。

経験を積めば穂にどのくらいの墨が含まれているのか予想がつくようになります。

それよりも穂を柔らかく保ちましょう。

ポイント。

指先で軽く持ち、

腕全体で書く。

肩が動いて、

肘が動いて、

腕が動いて、

手が動いて。

それから初めて筆が動きはじめます。

このとき穂先は柔らかいですか?

全てをダイナミックに!

しょうじ書道教室でした!

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