こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
暑い暑い!
みんな無理するな!
大事にいこうぜ。
イメージしやすい目標がいいらしい。
席書大会などの練習を見ているとみんななかなかの集中力。
毎月の課題と違って目標が分かりやすいからなのかな。
「去年は銀賞だった。今年は金賞がいい。」
目標が分かりやすいし、イメージしやすい。
わたしもそこに乗っかって、イメージしやすい言葉でみんなを鼓舞する。
「うまく書けた?もう練習いらない?」
「ライバルはだれ?負けたくないのはだれ?」
みんなシーンとして黙々と書く。
天気ばかりは仕方がない。
そうは言っても今の時期、暑かったりすると子どもたちの集中力はガタ落ち。
すぐに騒ぎ出すのでありました。
これも仕方なし。
だってやる前から汗だくで学校から帰って来るもんなぁ。
猛暑日の日はほどほどにしないと。
さじ加減も先生の仕事。
まだ書けそうな子には書かせるし、
もう書けなさそうな子には書かせません。
はかどるのはこんな時。
書が捗るには昔から条件がありまして、
書譜の五合
書の古典に「孫過庭(そんかてい)」という人の「書譜(しょふ)」というものがあります。
孫過庭は(648-703)初唐の人。
草書が上手になりたいのならまずはこれ!という古典ですが。
書の古典の場合、書いてある内容よりも、その文字の書きっぷりに目が行き真似して書くものですが、
この「書譜」はいわゆる「書とはいかなるものぞ?」みたいな内容になっています。
なので、文字を見ても勉強になるし、書かれている内容を読み解いても勉強になるという、
1冊で2度おいしい古典なのです。これ全員やらなきゃダメなやつ。
「読み解く」ことに限っていうと下のこの本がおすすめ。
マール社の文庫本。
文庫本サイズでどこでも読める。
書をやっている人は1冊買ってトイレに置こう。
書の調子が良くなる条件、五合が書いてあるのはP.45に。
○一の合
精神がのびやかに和らいでいて雑用がないとき。
○ニの合
感覚が研ぎ澄まされて頭が冴え渡っているとき。
○三の合
天候が温和で大気にうるおいがあるとき。
○四の合
紙と墨がしっくり馴染むとき。
○五の合
ふと興が湧いて書いてみようかという気持ちになったとき。
書聖名品選集(1)孫過庭 より引用。
以上、五つ。
現代人には難しいかなー。
ほんとにこれらを見ていると現代人には厳しい条件で…。
忙しい現代人、何かとやることがたまっていて、無理にでも時間を作ってでも書かないといけない。
雑用もなく、
頭が冴えていて、
暑くも寒くもない天気で、
(気分もいいし、ちょいと書いてみたくなったぞ…)
なんて思ったとき。
最高ですね。こんなときは。
そんなときに好きな書を書ければ、いいものも書けそうです。
現代人には厳しい条件と言いましたが、
なかなか好条件が揃わないのは唐の時代から同じだったんですねー。
少しニュアンスは違うけど、お気に入りの墨と紙で書くってのは、唯一すぐに実現できる五合のひとつかな。
この次のページには、さらにいいことが書いてあります。
書くのには悪い条件、五乖が書いてあります。
前述した五合は、とても恵まれた良い条件。
そんなことは当たり前。
悪いときのほうが普通なのだからそのときには…
続きはこの本でご確認を。
まとめ
条件が悪くて当たり前。
良い条件が揃うまで待っていたらいつまで経っても上手にはなりません。
手を動かさないとうまくならない。
手を動かすしかないのです。
それでも最近はこんな天気ですので、無理は禁物ですが…。
健康第一!
これは本当に大事ですよ!
身体やこころが元気であれば、いつでも書ける!
小学生は特に体調には気をつけてくださいね。
良い条件が揃わなくても、元気があれば練習できる!
書けるだけで幸せ!
書け書け書け〜(笑)
しょうじ書道教室でした!