こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
昨日は少しのんびりなお稽古でした。
印(いん)を押すまでの道のり。
締め切りギリギリまで書かせてあげたい・・・と思うのはどこの教室の先生も一緒かと思います。
だけどね。
書きためてある作品の中から1枚の清書を選んだり、出品するための準備っていうのがいろいろあるんですよね。
今回の半切(条幅)なんかは、
「印(いん)を押す」
「業者さんに表具してもらう」
という作業もあって。
それらを終えてから出品となるので、締め切りはなおさら早くなるんです。
ということで、今回は「印を押す」という作業をご紹介。
なかなか見られませんよ~。
まずは清書の1枚。
ここまでくるのにも、いろいろあったなー・・・と感慨深く。
押す前にこする。
このあたりに印を押す、という位置を“とある道具”でなでつけます。
下にはガラス板を敷きます。
正解は・・・。
もう少しあとで。
ガラス板を下に敷き、この謎の物体で紙を軽くこすります。
こすることで、紙の目がつぶれ表面が均一に。
そうすると印がしっかりはっきり付くんです。
失敗しないためのひと手間。
ちょどいいところに押す。
あまり上でもおかしいし、あまり下でもおかしい。
基本的にはどこに押してもいいものですが、ちょうどいいところってあります。
これは各自勉強どころです。
文字が白い白文印の場合、余白である赤色がまんべんなくピタッとつくようにしっかりと押しましょう。
「まんべんなくピッタリと」と簡単にいいますが、これだってちゃんとうまく押すことはひとつの技術。
慣れないとしっかりとは付きません。
「いつも先生まかせだわ~」という人は、一度自分で押してみましょう。
結構難しいんだから。
押すときにずれてしまうことだってあるし。
ずらさずに、まんべんなく、ピッタリと。
職人技。
1枚1枚、手間かけてます。
だいたいの流れでした。
この作業をやると、
(あーここはあの子苦手なんだよなー)
(あのときうまく書けたよなー)
とかフラッシュバックします。
なぜかそのときの情景が思い浮かびます。
この印を押す作業をすべて終えるといよいよ業者さんに回して表具してもらうのです。
その表具から帰ってきてようやく出品、となるのです。
もっともっと書かせたいけどね-。
あ、あの謎の物体ですが。
正解は「ある動物の牙」です。
なんの動物まで分かる人、いるかな?
しょうじ書道教室でした!