こんにちは、しょうじ書道教室です。
昨日も中2まで習字に通っていた子が「秋高合格したよ!」と報告しにきてくれました。みんなスゴイなぁ!
みんな志望校合格じゃん。野球で中央高校、吹奏楽で南高校。先生、嬉しいを通り越して、なんだかうらやましいよ。
パッと向かうし
久しぶりに会ったその子はなんだか一回り大人になったような・・・。
「合格したし、いっぱい遊んでたら遊びすぎて・・・ヤバイ!」
聞くと宿題がすでに出ているそうで。大変です。高校1年生。
その後も何気ない話をしていて、ふと・・・
習字ってアタマ良くなるかな?
って聞いてみたんです。
そしたらその子
『いいと思いますよ、習字。なんかこう・・・、“パッと向かうし”。』
集中5割、習慣5割
この子の言いたいこと、なんとなく分かります。
習字はパッと向かう。
習字の練習というのは、やるべき課題があって、それを毎週のお稽古でこなしていくのですが、
「はい、書いてみよー」
と机に向かって作業しはじめる。
これが毎週毎週続いていきます。
短期的な集中力というより、習慣。
「はい、こことここに気をつけて。もう3枚!」
というと子ども達は3枚書いてまた持ってくる。
書いている間、作業中は集中しているというよりは習慣でやっている感じ。
パッと向かう。
女の子達はおしゃべりしながら器用に書いています。作品もまずまずのものを書く。
男の子はおしゃべりするとダメ。どこまでも盛り上がっていく。
男の子は無言で書いたほうがいい。
いろんな集中
課題の清書日やコンクールなどの清書がかかっている時期は、少しピリッとして周りが見えないほど集中する場合もありますが、普段のお稽古風景はこんなようなものです。
“集中”にも度合いがあって。
『周りが見えなくなるほどの集中』
『ほどほどに、おしゃべりできる程度の集中』
などなど、段階的になっています。
これは、子どもだけでなく、私が作品作りをしているときにもあることで。
『ただ枚数をこなす感じで書いている』
『書きながらも、さっき書いていた作品のことを考えている』
『書くのが楽しくて仕方がない』
こんな風に、同じ“集中”でもなんだか微妙に違うのです。
集中力のメーター
『ただ枚数をこなす感じで書いている』
これは、惰性で書いている感じ。準備運動というか、エンジンがかかるのを待っている感じ。作品のいい悪いとか考えていません。
『書きながらも、さっき書いていた作品のことを考えている』
これはいい作品ができる兆候。今書いているものにも気が回りつつ、さっきの失敗した点も覚えている。
『書くのが楽しくて仕方がない』
これは結果的にあまり良くない場合が多く、自分が楽しいだけ。でもここがあるからこそ続けられる。
集中って善し悪しで。
集中しすぎると周りが見えなくなったり、力んでしまったり、疲れてしまったりでいいところだけじゃない。
メーターが目いっぱい振り切ってると、あまり良くないんです。
スイッチの動きがいいのかな
話は戻って子ども達の習字。
『パッと向かう』
この言葉のニュアンスからいくと、習慣と切り替え。
いつものことを、パッと始められる。
そして習慣付いているからほどほどに集中する。
これの繰り返し。
このスイッチが、パチンパチンと気持ちよく動くようになる。
このあたりが子ども達にいい影響が・・・?
私は『習字と学力』は関係ないと思いますよ。人それぞれだと思っています。
まあ、でも・・・
秋高生がそう言っていましたがね(笑)。
しょうじ書道教室でした!