おはようございます、秋田市のしょうじ書道教室です。
高野切と古今和歌集。
高野切やら古今和歌集について、
やった勉強を少し吐き出そうかな。
覚えたことをアウトプットするとちゃんと覚えるんですよねー。まだ大したことは覚えていません。
高野切は古今和歌集の写本となります。
“切”というのは断簡であり、平安時代の書物が現存しているだけで価値のあることなのですが、載っている歌は連続しておらず途中に抜けがあります。
古今和歌集の歌のすべてが高野切に残っているわけではありません。ちなみに古今和歌集は全20巻、1100首というボリューム。
ということで高野切では1,2,3,6,7,8,9,10,12,13,19…というように歌が連続していません。
古今和歌集の写本は他にも複数現存しており、
元永本、関戸本、本阿弥切、寸松庵色紙、曼殊院本なども古今和歌集の写本となります。
この中で「元永本」が唯一の完全な写本なんだそうです。1100首も書かれてあるのか。
ところで、
古今和歌集の解説本を読むと、どの本を「底本」とするのかという記述を見ますが、
藤原定家が筆写した「嘉禄本」と呼ばれる本を古今和歌集の原本とすることが多いんだそうです。
古今和歌集〈藤原定家筆/〉文化遺産オンライン
ん?でも“完本”は元永本だけなんだよね?
ということは嘉禄本も抜けがあったりするのでしょうね。それでも嘉禄本が底本となるのはどんな理由なのでしょう……。素朴な疑問。
まあこれ以上はアカデミックな内容になりそうなのでこのあたりで。
書道の臨書では「文字」の書きぶりを見るので、
美しく気品に満ちた高野切で勉強することが多いです。
じゃあ高野切って誰が書いた写本なの?
という話はわたしももう少し調べてからここに記そうかな、と思います。
まとめ。
文字を書くだけが書道じゃないんですよ。
仮名に限らず漢字作品でもそうですけどね。
古典の臨書をして、中国の歴史を学んで、漢字の字源を学んで、
漢詩や故事成語もやって紙墨筆の種類なんかも知って。
果てしなく勉強していくのが書道です。
自分のペースで少しずつ勉強していきましょう。
昨夜の月。pixel7のカメラすごいな。
しょうじ書道教室でした!