おはようございます、秋田市のしょうじ書道教室です。
昨番は久しぶりにお友達家族と飲んだり食べたり飲んだりして楽しかったです。夜更かしでした・・・。
今朝、妻と長男はテニス練習へ。
私は朝起きれなかった次男とお留守番。
10枚チャレンジのやり方。
「10枚チャレンジってどういうものですか?」
とたくさんの知り合いの習字の先生方(約1名)から、
お問い合わせがあったので少し説明します(ネタ不足)。
1.準備
いつもは硬筆練習からスタートするわが教室ですが、
10枚チャレンジのときには硬筆練習は省略します。体力温存。
はじめに、
・道具の準備
・準備運動のグルグルを3枚
ここまでやったら先生のところへ行って次へ進みます。
2.スタート
ここからスタート。全学年ともまずははじめの5枚を目指します。
5枚を一気に書きます。
10年ほど前の稽古では子どもたちも「5枚書く」くらい平気でこなしていましたが、
今の子どもたちは「時間をじっくりと使う」ことに慣れていないのか、5枚書くことそのものがなかなか難しいようです。
これも時代の変化かな。
「今の子たちは堪え性が無い」とかそういう話じゃないと思いますよ、これは。きっと時代の変化や環境です。
10枚チャレンジ中の注意点。
チャレンジ中の注意点は3つ。
失敗しても捨てないこと。
失敗しても捨てないで最後まで書いて名前も書きます。
子どもは失敗/成功を自分で判断して書き直したりします。こんなことをやっていたらいつまでたっても書く枚数が積み上がりません。
うまくいっていなくても最後まで書ききる。これが大事なのです。例えばピアノの練習で曲の途中で間違えたときに、また最初から弾いていたら後半はいつまで経っても練習できませんね。それと同じです。
カサカサブサブサはノーカウント。
書いている線に“カサカサブサブサ”しているところがあるものは1枚として数えません。
これは当たり前っちゃあ当たり前。墨をつけて筆先揃えるのは基本中の基本。
名前を書いてから次の1枚へ。
名前を書かずにおいて、後から名前だけを一気に書いていく子がいるのでこれも禁止。
名前まで書いて1枚完成です。
3.丸つけ
5枚書けたら先生に丸付け(添削)をしてもらいます。
ここの添削、じつはあまり細かいところまでは指導しません。
生徒の士気を落とさずにたくさん枚数を書かせることが主たる目的なので。
あまり細かく言うとやる気が削がれるでしょ。
丸付けが済んだら、
1年生→あと1枚(合計6枚)
2年生→あと2枚(合計7枚)
3年生→あと3枚(合計8枚)
4年生→あと4枚(合計9枚)
5年生→あと5枚(合計10枚)
6年生→あと6枚(合計11枚)
中学生→あと6枚以上(書けるならもっと書く)
という感じで学年が上がるにつれ枚数が増え、
「5年生までに10枚書ければいいね」という“10枚チャレンジ”にしております。
4.個人個人で調整も。
書くスピードは子どもごとに個人差があるので終了時間はさまざまです。
全集中して10枚を1時間以内で終わらせる高学年もいますし、
1時間半かかる3年生もいます。
あまりに書くのがゆっくりな子には「テンポよく書くことも大事」と少しスピードを出して書かせる(送筆など)ことを指導します。
・左利き
・課題の文字数
・その日の体調
・終わる時間が決まっている
など諸事情は考慮して枚数を調整する必要もあります。
まとめ。
うちの教室は稽古時間を「ひとり1時間」などと決めていないのでこういうチャレンジができますが、
定員制などで「ひとり1時間」ときっちり決めてお稽古している教室では実施することが難しいかもしれませんね。
それでもこのチャレンジをやることで、
「わたしもこんなたくさんに書けたんだ」
という新たな発見や、
「時間があっという間に過ぎました」
と長い時間を集中することが体験できた生徒もいます。
子どもごとの反応がおもしろいですよー、これは。
「集中しすぎない集中感」
という感じでしょうか。
また機会をみてやりたいと思います。1年に2回くらいは実施したいですねー。
しょうじ書道教室でした!