このサイトについて こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
朝活!アサカツ!
朝起きぬけに1枚だけ書いたりしております。 私が取り組むのは、主に行草作品。東京の主幹の手本を横に置き、つらつらつらと書いてゆくスタイル。
作品サイズはニハチ。
もう15年くらいになるかな?
書いている私の頭の中。
このくらい書歴があると「条幅を書く」こと自体は全く苦ではありません。そりゃ目標50枚とかはキツイけど。
ニハチを数枚書くことなんてたいした労力はいりません(ただ書くだけならね )し、
ニハチの1枚も半切の1枚もさほど変わりない感じ(作品の良し悪しは別として )。
必ず確認すること。
長年やっている私でも、手本ごとに毎回必ずやることは、
・手本と釈文を確認
・崩し方を字典で確認
これだけは手本が変わったときには毎回毎回欠かさずやります。
書き間違いは自分の責任!
文字の抜け、字典には無い崩し方、自分の知識にない書き方はしないこと。
まあ基本的に「知らないことはやらない」ってのが原則ですわな。
「先生が書いたものは全て正しい」と思っていると痛い目見ます。
文字の書き方・崩し方、
手本を書いた先生だって間違っているかもしれない。
手本を書いた先生と同じくらい勉強して、
「この崩し方は、○○の××帖でよく出てきます」
くらい言えるのならその書き方してもいいです。
書いている人の頭の中。
ここまで最低限アタマの中に入っているとして、
あとは“作品構成”ということになる。
参考にはならないと思うけども、私の頭の中ではこうなっています。
1行目。
右の余白を確認しながら…出すところと出さないところ、
まだ1行目なので、あまり派手に動かさなくてもいいよなー、
行の中心を通して、
曲がってないかなー?と確認。
2行目。
2行目はメインの行。すでに書いてある1行目を見ながら、2行目は派手に動かして、大小感もつけて、連綿もやって、2行目書き出しから、半分過ぎたくらいまではイケイケドンドンな感じ。
いわゆる「見せ場」です。2行目後半、ちょっとだけ遊ぶかなー。2行目終わり。
行は曲がってないかなー?
3行目。
さて3行目はおとなしく。1行目と2行目は、思う存分好きに書いてもわりとまとまりますが、3行目は気をつけないとうまくはまらない。
特に行間が出ない。
画像をよーくご覧ください。
2行目がせまってきています。
もっともっとよく見ると、せまってきている中にも、“出ているところ・引っ込んでいるところ”があります。
そこに、すぽっとはめていく。隣を見ると引っ込んでいるので、ここは大きく書いてもいいかなー、とか。
大きくしたら次は小さく。
お、また少し空間が空いてるなーと思ったら、しんにょうのシッポをお邪魔させたり。こんな感じで遊ぶ。はーオモロ。
最後の落款。今回はシンプル。
1枚書くのにかかる時間は20分前後。参考までに。
まとめ。
まあこんなことを、やったりやらなかったりして(どっちやねん!)
作品に動きを付けていきます。
もちろん十中八九が失敗するのですが、
こういう試行錯誤を重ねないと作品がつまらなくなる。
「ちょっとやりすぎかな〜?」
という一歩手前くらいがちょうどいい。
・墨も入っていて、
・カスレているところもわずかにあって
・動きがあって
・行も通り、行間もちょうどいい
そして、
会場に展示されたときに、
諸先輩方に、
「オマエ、なんだアレちょっとやりすぎじゃねえか、ハハハ」
と言われるくらいがいいと思ってます。
あまりおとなしく書いて「なんだオマエ今回は寂しいなー」なんて会場で言われると、
なぜか悔しく思ってしまう。私の場合。
こういう考え方は所属する団体によりかなり違うと思いますが、
うちの団体ではこんな感じ(だと思っています)でしょうかね。
ということで。
「オマエ!ちょっとやりすぎだぞ!ガハハハ!!」
と言われる作品を書いていきましょう!!
私もまだまだ“やりすぎ感”が足りないねー。
もっと!もっとだ!!
しょうじ書道教室でした!