ふでれん!

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上達をストップさせる「失敗したから途中で捨てる」問題。

上達をストップさせる「失敗したから途中で捨てる」問題。

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しょうじ書道教室

こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。令和まであと8日。

「海づくり大会」書写コン、真っ盛り。

今週は「海づくり大会」の書写コンクール用作品を清書にしております。

新しい本が届いておりますが、お手本は入れずに子どもたちに渡しています。

子どもにはまだ新しいお手本は渡さず、

今週は「海づくり」に集中。

うちの教室では今週で清書にします。

遅れている人はGW明けに特訓(?)かなー。

締切は5月の中旬なので各自学校へご確認を。

全国海づくり大会が秋田に来るよ。

学校に聞くと先生たちみんなアヤシイんだよな(汗)。

練習でも清書でも名前を書く。

うちの教室では

“練習日”

“清書日”

と区別することなく、いつでもマジメに書かせています(当たり前か)。

“清書日”に書いたものだけを清書にするのではなく、

良い作品であればいつ書いたものでも清書になりうる。

なので「名前までしっかり書くこと!」と言っています。

時々、「一番いいやつだけに名前を書く」方式でやる子がいますけどね。

それはダメ。名前書かせます。

それだと名前がうまくならないし、

名前で失敗するし。

名前だって作品の一部なのです。

名前って一生使いますからね。とても大事。

清書で見かけるこんな光景。

今日は清書日だぞー、とやっているとよく見かける光景が、

「あーうまくいかない!捨てよ!」

くしゃくしゃポイ。

というやつ。

ちょっと待ったー!!

最後まで書けー!

これね、ダメなんですよ。

これやると、うまくならないからね。

このクセが付くと上手くならないので気をつけてください。

なぜダメなのか。

失敗したら途中で捨てるという書き方をしているとなぜダメなのか。

全部を練習できない。

例えば、

・課題(ふた文字)

・学年(ふた文字)

・名前(4文字)

書くとしますね。

そうすると、

2+2+4=8文字

半紙の中に書くわけです。

課題の文字を1つ書いて、2つ目を失敗して捨てると、

課題2文字のバランスの練習もできないし、

小筆で小さい文字を6つ書く練習もできませんね?

課題のバランス。

課題2文字のバランス、

上の字を小さめに書いて下の字を大きめに書くかもしれません。

名前を書く場所や大きさ。

名前だって「どこに」「どのくらいの大きさで」書くのかを練習しないと。

場合によっては

「ここに名前のひと文字を書きたいから、課題の文字を書くときにあらかじめ空けておく」

なんて必要が出てくるかも。

それも計算に入れて練習する。

習字って頭の中でたくさん計算するんですよね。

“失敗したら途中で捨てる”方式だと、この部分が練習できません。

最初のひと文字だけうまく書いてどうすんのってハナシ。

集中力が途切れる。

最後まで書くということを習慣にしてきると、

名前の最後のひと文字まで集中力が続く。

しかし、

「失敗したから途中で捨てる」方式だと、

いちいち書き直すようになるので、最後まで集中力が続かない。

集中力が途切れ途切れ。

「最後まで走り抜く」

そんな感覚がないと上達しません。

スポーツも同じですよね。

練習である程度長く走れないと、

試合でも走りきれない。

何枚も何枚も、

名前まで書ききれると、

精神的に余裕が出てくる。

すると、

「今度はあそこに気をつけてみよう」

「あそこはもっと強くしてみよう」

とさらに考えられる。

だからたくさん書ける人は上達が早い。

まとめ。

清書だからといって、

「たった1枚いいのが書ければOK」

なんて考えているとあまり上達しません。

「あー!失敗したー!」

とくしゃくしゃポイするのは練習になっていない。

どこかおかしくても、

うまくいっていなくても、

構わず最後まで書いていく。

遠回りのようでそれが一番の近道なんですよ。

大人の方も気をつけて。

最後まで書ききる。

しょうじ書道教室でした!

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