こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
お子さんが学校で使っている大筆、しっかり洗えていますか?
いま小学2年生のお子さんは、新3年生になるといよいよ学校で書写(毛筆)の授業がはじまりますね!
いまのうちに「筆の洗い方」をチェックしておきましょう。
習字の筆は消耗品。
習字の筆は基本的に“消耗品”です。
たくさん使えばだんだんと毛先が短くなってきますし、
たくさん書けば根元がふくらんできます。
筆を洗うのをおろそかにすると筆の寿命はますます短くなる。
あっという間にふくらんで、毛先が揃わなくなる。割れてくる。
「習字の筆は消耗品」
これを覚えておいてくださいねー。
平均寿命は1年〜1年半。当社調べ。
筆の寿命を延ばすには。
筆はしっかりと水洗いすれば長持ちします。
しっかりと洗ってある筆で書く習字は楽しいですよ。
「学校でやった習字の授業、キライだったなー」
という方、それはきっと「洗わなかった筆」のせい。
それはさておき。
習字の筆というのは洗いにくい“造り”になっております。
普通に水を流して洗っても、筆の穂(毛)に含ませた墨がなかなか落ちてくれません。
毛先の墨は適当に洗っても落ちてくれますが、
問題なのは穂(毛)の根元に残る墨。
これは「揉み洗い」することで落とすことができます。
私が昔作った記事のリンクがこちら。
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ありがとうございますありがとうございますm(_ _)m
初学者向けです、どうぞご参考までに。
筆の扱いに十分に慣れたベテランの方はご自分のやり方があるでしょうから、
見るだけにして下さいね(笑)。
この洗い方、あまり力を入れていません。
力は入れなくても洗えますので、筆の穂を痛めないくらいの力加減で洗ってみてください。
それでも膨らんだら。
しっかり洗っても、
筆の持ち方や書くときに力を入れすぎている場合も、
筆は早くふくらんでしまいます。
最近の研究(!?)では、
・根元まで墨を含ませない
・筆を揃えるときの「撫で付け」が足りない
これらが十分でないときでも筆が膨らむことが研究で分かってきています(冗談ですよー!(笑))。
私個人の経験則ですが、上記2つのことも気をつけてみてください(これはホント)。
筆の根元がふくらんでしまったら応急処置で「根元を縛って」みましょう。
↓こちら、私のインスタより。
ふくらんだ筆の修理法です。 ※筆の書き味が変わる可能性もありますので自己責任の上お試しください。 筆は根元までしっかりと洗っておき、かわく前に作業します。 完全に根元を縛らずに、1ミリほど離してなるべく平行に糸を巻いていきます。 縛り終わったらそのまま乾かし、使う時には縛った糸ごと全て墨を含ませて使います。 縛ってすぐは書いている途中で糸がずれることもあるのでなるべく触らないように使います。次第に墨で糸がかたまり動かなくなります。 insta,#習字の先生の仕事,#秋田市,#秋田市書道教室,#秋田市習字教室,#習字,#習字教室,#書道,#書道教室,#書写,#手本,#書き方,#ペン字,#ペン習字,#ふでれん,#万年筆,#実用書,#硬筆,#習い事,#持ち方,#キッズ,
68 Likes, 7 Comments – Fumito Shoji 東海林史 (@fumitoshoji) on Instagram: “ふくらんだ筆の修理法です。 ※筆の書き味が変わる可能性もありますので自己責任の上お試しください。 筆は根元までしっかりと洗っておき、かわく前に作業します。…”
すばやく1分以内で縛っていますよ!
インスタ動画は1分以内と決まっているので、1分で終わるよう素早く作業しています。
手慣れていますねー。自画自賛。
子どもたちの筆も先生が修理。
これでヨシ。
こんな筆もありました。
こりゃ不良品。
もうここまできたら無理やり直します。
これでヨシと。
根元を縛れば、もう半年くらい書けます。
筆はしっかりお手入れすると長持ちしますよ。
道具を大事にできる人って上達します。
道具にも愛を!
しょうじ書道教室でした!