こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
秋田書道展(さきがけ展)の作品制作もいよいよ佳境。
今週がピークかな。
ひとつひとつ。一歩一歩。
半紙にしても、半切にしても、とにかく枚数をある程度書かないと分からないことってあります。
30枚書いた人には30枚書いた人にしかわからないポイントがあり、
100枚書いた人には100枚書いた人にしかわからないポイントってあります。
「習字の先生」という稼業は、自分も経験したことがある“出来なかったこと”を、自分の経験と照らし合わせて、その人向けに少しチューニングして、うまく伝える。
そんな仕事です。
自分もそこは苦労した、という経験がないと教えられないのかな。
私だって、横線も縦線も「うまくいかないな~」と、何百本も(もしかしたら何千本)書いてきましたって。
それの繰り返しなだけで。
なので、「習字・書道の練習」ってのは、少し気長に取り組まないと。
器用な人・勘のいい人ってのは必ずいらっしゃいまして、
言うとその場でパッとできちゃったりもするのですが、だいたいそういう方は定着度みたいなのが低く、安定さに欠けるようです。
なかなかできない少し不器用かな?と思わせるくらいの人の方が、一度出来たことの安定感ったらないのです。
スラムダンクでも「急速に身につけた者は、忘れるのも早い」みたいなセリフありませんでしたっけ?
うまくできたり、うまくできなかったり、それの繰り返し。
器用な人も器用じゃない人も、平均するとあまり変わらなかったりします。
波の高いところで作品を完成させれば、運がいいと思いましょう。
運悪く、締め切り間近は波の低いときかもしれません。
しかしそれは再び波が高くなる前兆ですので、気にせずに。
それは次につながるのです。
なので、「清書だったけどうまく書けなかった~」と嘆かずに。
「けっこう書いていったけど、無駄になったな~」と嘆かずに。
長い目で見ましょうね。
成長って、ひとつずつ、少しずつ、していくものです。
ゼロではないのですから、気長に気長に。
長い道のりのわずか一瞬ですから。
小学生も同じ。
大人も同じ。
気長に参りましょう。
しょうじ書道教室でした。