こんにちは、しょうじ書道教室です。
6月のお手本がスタートしました。
6月の6年生のお手本、「水面の花」と書くのですが・・・。
とある6年生が気付いた。
「センセー、ここ違うんじゃなーい!?」
んー?どこー?、と聞いてみると。
この2画目を3画目につけるのか、つけないのか、というあたり。
はらい → 縦棒、と、いくのかいかないのか。
小6の彼が言うには、
「学校の先生が、4画目の横線にくっつくようにって」
ええええーーーー。
そんなことあるかなー???
「そかー、先生ははらい→縦棒といくと思うけどねー。横線に???字典引いて調べておくね。」
字典たち、カモン!!
ということで、いつものように字典を複数当たってみます。
私は縦棒につけると思いますが・・・。
「白」とか「鳥」とか「島」とか、はらい→縦棒、でしょ?
字典「文字の書き方」
うむむ。微妙。
行書は、はらい→縦棒だけどね。
字典「現代書写字典」
そして赤い本「現代書写字典」では、
届いてるような届いていないような・・・。微妙だな。
字典「常用漢字書き方字典」
そして、茶色の本「常用漢字書き方字典」では、
届いていないっぽい。4画目の横線にくっついている・・・。
字典「新書源」
ふーーーーーーん。
じゃあ書道字典はどうでしょうか。
白黒、「新書源」では、
あーー・・・これはくっついていないですね。4画目です。
行書は、やはり流れ的にくっつくでしょうねー。
字典「唐楷書字典」
それから、「唐楷書字典」では、
こちらもくっついてない。4画目の横線にくっついている。
字典「和様字典」
和様字典もありますが、こちらは省略。
まとめ
「面」の2画目・はらいと3画目・縦棒は、くっつくのか?といわれれば・・・
くっつかない
というのが正解でしょうね。
でもこれは、
くっつけるようにはらうが、しかし届かない。
といったところではないでしょうか。
「くっつけてはダメ」
ではなくて、
「(当然3画目に向かってはらうけども)くっつかなくてもいい、届かなくてもいい」
といったところでしょうね。
実際、私の書いたお手本でもよくよく見ると今一歩届いていない。
大事なのは、筆順通りの自然な流れ。
小6の彼には、
「くっつかなくても大丈夫だよー。君が正解!」
と伝えましょう。
そ・れ・よ・り・も。
気付いたことがあります。
「面」の2画目・はらい。
このはらいの場所、横線のど真ん中と思いきや、やや左に寄ってませんか?
寄ってますね-。
1画目の横線はまん中に書く。
その後、2画目・はらいは横線のまん中ではなく、やや左に寄せる。
なるほど、これだと3画目・縦棒までの距離が縮まり、より自然な流れで書き進められますね(たとえ届かなくても)。
なるほどねー。
四角い部分はだいぶ横長ですので、
・はらいも届かず
・左にずらして
書くんですねー。
勉強になりました!
ご参考までに!
しょうじ書道教室でした!