文字を美しく見せるために、ひらがなの練習は大事。
もちろん漢字の形も大事。
漢字は学習の面からいってもしっかりと覚えたい。
硬筆のさきどり手本
私は、習字の柱である「字を上手に書く」にもうひとつ何か+αをしたいといつも考えています。
もうちょっと何かできないのかなー・・・と。
そこで当教室では、試験的になのですが、硬筆の課題のほかに「さきどり」と称した手本を渡しています。
画像はとある月のさきどり手本なのですが、
このときは「四角い漢字」シリーズで練習させてみました。
厳密には“先取り”ではない内容だったりもするのですが・・・。
他には漢字の部首だけ書かせてみたり・・・。
様々な疑問
いくつか考えて試してみるのですが、どれもいまいちピンとこない。
“先取り”の名のごとく、まだ習っていないこれから習う漢字を練習させてみようかな?とか。
それでもいいのですが、いずれ学校で覚える漢字を書道教室で早く覚えたところで・・・。本当に定着するのかな?とか。
漢字って覚えた後って忘れやすいんですよね。
日本語がおかしいのですが、私のイメージ的には、
新しい漢字を習う
↓
何回も書いて練習する
↓
覚えた感じになる
↓
小テストする
↓
やっぱり覚えていない
↓
また練習する
↓
そこの単元が終わる
↓
その漢字の練習も終わる
↓
その数ヶ月後、期末の総合テストでやっぱり覚えていない
みたいな。
なので、いくら書道教室で「さきどり」として練習してもすぐ忘れてしまうんじゃないかな?と。
漢字習得のポイント
私の個人的な意見なのですが。
漢字を覚えるのに大事なのは、「意味」と「文脈」の関連付け、なのかなー・・・。
私はそこらへんは全くの素人なので、話半分で聞いて下さいね-。
大人になると、
(あの漢字なんて書くんだっけー)と考えるとき、例えば情報の「情」の字を思い出すとき・・・。
ジョウって、ジョウホウのジョウだし、ナサケだし、カンジョウのジョウだし、青がショウとかセイとかで・・・
状態のジョウではないし、条件のジョウではないし、常識のジョウではないし・・・、
となりませんか?
その漢字の意味と文脈と、さらに消去法なのかなー。
まあ人それぞれでしょうけど。
やはり本を読むって大事ですよねー。
漢字は文章の一部として熟語で覚えていたり。
まずは読めるようにすることなのかな?
漢字の読み方を覚えるときは「暗記」していたっけ?
文章の流れから「予想」した?
初めてみる漢字を読むとき・・・適当に?
大人もきっとわからない
歳を取ったせいでしょうか。自分がどうやって漢字を覚えてきたのか、どうやって正しい漢字を選んでいるのか、記憶がありません。そのプロセスは、もはや遠い過去(笑)。
それでも漢字学習は「丸暗記」というイメージがないんだけどなー。
ネットを調べると様々な「漢字学習のポイント」が出てきます。
読むと、どれも「なるほどー」と思う。みなさんも一度、ご検索を。
読み方は、イメージ+丸暗記。
書き方は、やっぱり書き取り練習。
やっているうちに、意味とか文章とかイメージとかがくっついてきて。
本を読んでいて「この漢字、習ったやつだー」とか。
自分で知りたくて辞典引いて覚えたやつってすぐ覚えてしまったり。
そういうふうに、その漢字の身辺調査が完了すると定着するのかな?
整理整頓ができてきて、定着。
するのかなー???
さきどり手本で、何か勉強の助けになれば。
上手に書けるし、覚えるし。そんなさきどりのお手本。
これからのさきどり手本
ということを日々考えながら「さきどり手本」を作っています。
これからどういう練習をさせていくか、手本を作っている私本人もまだわかりませんが。
お子さん達が持ち帰ってくる硬筆用紙、ちょっと見てみてくださいね。
しょうじ書道教室でした。