今回が最終回。
3.コミュニケーション
3つめのテーマはコミュニケーション。
子どもの場合と大人の場合と、どんなコミュニケーションがあるでしょうか。
学年が違っても。他の学校の子も。
小学生の場合、他の学年と混ざって教室で練習しています。
いまではあまり機会が無い、他学年との交流。
違う学校の子もいますから、なんとなく顔見知りになって。
中学生になったら一緒になったとかもありますね。
書道教室では、短い時間ですが他学年との交流や他校との交流があります。
おしゃべりな子は、自分より上の学年だろうと下の学年だろうと、誰とでもおしゃべり。
こういう光景っていいなーと、何も言わずに見ていたいのですが、たいていこういう子はしゃべりすぎる(笑)。
あまりうるさいと、そこは「しゃべらないで書いてー!」と注意しますが。バランス、バランス。
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脱線その3。
昔は近所のガキ大将がそこを仕切っていて、新しい子が入るとそれなりに面倒みてくれたり、ケンカの仲裁に入ってくれたり。
小さい子たちは大きい子を見ながら遊んでいました。
自然と危機管理も学んだでしょう。
学童保育や児童センターがその役割をしてくれているといいのですが。
いっそのこと、学校の隣にもう一つ学校を作って。
そこは、学童+児童センター+塾+保健室、みたいにして。
仮眠する部屋とか、保健室の先生か看護婦さんがいて。
勉強部屋があり、しきりが付いた机が並び。
塾には、公文や進学塾や書道塾とかが入っていて、やりたい人は別料金で。
軽食程度は出してくれて。
学校の体育館も開放。夜8時までね。
学校の図書館も開放。夜9時までね。
夜の9時くらいまで子どもを見ていてくれて。
もちろん、使用料は有料。使用料+実費とか。
あちこちにやれ学童が無い、とか遠いとか狭いとか。
それよりだったら学校に隣接して大きめの建物をひとつ、どーん!と建ててしまえば。
都市部では難しいだろうけど地方ならできるんじゃないんですか?
そんな設備があれば、お父さんお母さん大喜び!
少子化対策ばっちり!安心して子育てできます!
自治体の偉い方!ダメですかね?
脱線おわり。
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他学年との交流。
低学年から見られて高学年もがんばる。
低学年もお兄さんお姉さんを見る。
お互いが刺激になって、習字を頑張る。
学年にかかわらず上手な子もいるので、じっくり観察したり。
習字に関係ないおしゃべりが一番楽しそうですけど。
同じ趣味、仲間がいるから続けられる
そして大人のみなさま。
コミュニケーションと言えば、同じ趣味の仲間。
仲間同士のコミュニケーションがあります。
仲間同士、あーでもないこーでもないと語ってください。
気の合う同士、飲み会なんかもやったり。
全く書道の話なんてでないこともしばしば。
展覧会があれば、
「どんなの書く?」
「どういう額にしたの?」
とか。
条幅をたっぷりと書き込む「錬成会」もありますし。
これは部活の強化合宿のノリ。
上げ膳据え膳で、1日から2日の間、書道どっぷり。
贅沢な時間です。
先輩から後輩にアドバイスがあったり。
(まあこれは善し悪しですが。あくまで先生の教えに基づいて下さいね!)
昔からの3人組がいて。
ひとりは写真、ひとりは絵画が趣味。
「じゃあ、あたしは書道作品をだすから、3人で何かやらない?」
となるかもしれません。
だれかが頑張っていると自分も頑張れるもので。
同じ趣味でも違う趣味でも、刺激になります。
書道の場合、ふと、ひとりになりたいときはすぐに自分の世界に入ることもできますし、仲間とわいわいしゃべりながらやったっていい。
教室に来て、黙々と書くだけでも気分転換になります。
気分が上向いてきたら仲間とおしゃべりしてもいい。
息の長い趣味になりますように。
30代も40代も50代も。
60代も70代も80代も。
最後に
1.身体・健康
2.知識・教養
3.コミュニケーション
と3つに渡って書かせて頂きました。
いかがだったでしょうか。
多少は書道・習字のイメージアップに貢献できたでしょうか。
学びの基本
子どもにとって「書く・描く」ということは、本来楽しいことであったはずです。
赤ちゃんがクレヨンでぐちゃぐちゃーっと書くところから始まり、
丸のようなものや、じゃがいものようなお母さんの顔。
5歳くらいで「ねーねーママー! おてがみかくー!」とミミズにょろにょろ。
ひらがなの覚えはじめはもうめちゃくちゃ。
鏡に映したように字を書くことに悩んだことも。
「おかあさん おいしい おべんとう ありがとう」
親はひらがなが書けているだけで感動していました。
(もうウルウルですね。BGMは小田和正「時をこえて」三井安田生命。でお願いします。)
字の練習をする、ひらがな・漢字をちゃんと書けるようにする。
これがついつい、勉強の方向へ向かってしまいます。
しかし、手書き文字は、自分の気持ちを伝える、自分の考えを伝える道具・ツールでもあるわけです。
ここはおろそかにしてはいけない大事なところ。
なんとなく書ける、だと後からしわ寄せがくる。
読めればいい、というものでもなくて。
子どもはこれから成長していきますが、多くのことを考え、悩み、選択していきます。
頭の中で考えるだけでは足りず、時に自分の字で思いを書き、考え、選択していくのです。
一生、自分の字とつきあう訳です。
勉強の時も自分の字、メモを残すのも自分の字、ノートを取るのも自分の字。
手紙を書くのも自分の字だし、自分である証しとしてサインも書く。
字は自分の分身なのです。
ホビーなのかライフワークなのか
大人の方々には趣味としての「書道」。
趣味の書道というと、ちょっと渋いイメージですね。
ですが、懐が深くたっぷり堪能できます。
まさに“大人の趣味”。
30代、40代あたりは、まだまだ遊び的な趣味=「ホビー」のほうに目が向きがちだと思います。
単純にやってて楽しい。それもいいのですが。
自身に還ってくるもの、身に付くものが余りないかなー、と。
長い目で見たら、知識や教養が身に付く趣味=「ライフワーク」のほうなのかな、と考えます。
行けども行けどもつきない道。
上に向かっていくのも楽しいし、ただ書くだけも楽しい。
そして、融通が利く趣味ですね。書道は。
現実逃避もできるし、ストレス発散もできる。
自分に合ったペースでできる。
自宅のテーブルにいつも書く用意をしておいて、テレビドラマを見ながら書いたっていい。
(全く書かないよりは書いた方がいいんです)
好きな音楽を聞きながら、好きなラジオを聞きながら、でもできる。
書道をやっていると、常に新しい刺激があります。
必要があって覚えなければいけないこともありますが、興味が出て自然と調べたりすることも増えます。
常に新鮮な刺激があると、若々しさを保つことにもなりますよ!
特殊な事情でいったん辞めたとしても、またすぐ復帰できる。
道具はそのまま使えるし、書けなくても本を見るだけでもいい。
趣味か、暇つぶしか
書道を習おうと思った場合、できればちゃんとした先生のいる「書道教室」へ行ってもらいたいと思います。
書道教室であれば、そこの先生は今でも自分自身を高める努力を続けています。
そういう先生のもとであれば、学ぶ内容も確かなものでしょうし、あなたが求めるだけ多くのことを学べます。
何かを学べば、何かが身に付けば、いつも見る景色も違って見えるでしょう。
そして!秋田であれば、こちらの教室においでください!
秋田の「しょうじ書道教室」をよろしくお願い致します(笑)!
ちゃんとした教室で習うことこそが、新鮮な刺激を受けることにつながるのです。
技術・知識・情報。
いままであなたの人生に無かったものが、その趣味をやることで一気に世界が広がります。
それこそが「趣味」なのです。
新しい何かが得られる。その何かがあなたの人生を豊かにする。
ここで、「コミセンのサークル」とかになってしまうと、かぎりなく「暇つぶしに近い」ものになりがち。
趣味といえるでしょうか・・・。
なるべくお金をかけず、ただ書くだけでは、「暇つぶし」か「ただの作業」となってしまいます。
趣味を探している皆さんは、決して「暇つぶし」になるものにしてはいけません。
趣味というのは、ちゃんと自分に何かしら還ってくるものでなくてはいけません。
得るものがなくてはいけません。
自分の大事な時間とお金をかけるのですから、それに見合うものを考えて下さい。
そうでなくてはお金をかける意味がありません。
人生を豊かにしようと趣味を考えているのですから、そこをはっきりとさせてください。
「あまりお金がない」という人はちゃんと予算を決めましょう。
月にこれくらい趣味に使える、と。
そのなかで楽しむようにしてください。
書道をやってみようかな、と思って下さった方、ありがとうございます。
趣味というものはどんなものでも、5年目くらいから面白くなってきます。
ですので、もうちょっと後で、とか、完全に引退してから、とかではなく、なるべく早めにお越し下さい。
5年ほどやって、楽しくなって、そのあと何年楽しめるか。
楽しめる時間が多いほど、続けてきてよかった、仲間に出会えてよかった、となると思いますよ。
これで終わりにしたいと思います。
長文をお読み下さりありがとうございました。