ふでれん!

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小さい教室 その3

小さい教室 その2の続き。

習字を教えるのに、何が大事なのか

前回は、どのような方が習字を教えるのに向いているのか?

というお話でした。

一番大事なのは、

・子供が好き
・人と関わり合うのが好き
・身内に小学生がいる
・教えるのが好き

このあたりでしょうか。
「習字が好き」
というのが一番に出てこないのがポイント。

なぜなら、どんなに習字・書道が好きでも、
「子供は苦手!」
「人と関わりたくない!」
では、書くことはできても教えることは難しいでしょう。

愛だろ、愛。

子供が好き、
人が好き、

ついでに

習字が(昔は)好きだったなぁ・・・

こういう人にやってもらいたいと思います。
技術は後からどうにでもなるものです。(要勉強ですが)

人に教えるということは、かな、と。

何だかふざけた感じですが、しばらく習字の先生をやっていると

「この子にどうやったらもっとよく書かせることができるだろうか?」
「どうやったらうまく伝わるだろうか」
「やる気を引き出すにはどうしたらいいだろうか?」

のような問題に頭をかかえて。
人に教えるテクニックは数あれど、最終的には愛情やら情熱で、こっちの方がうるさいくらいに教室でガーガーわめいているという・・・。

私が未熟なだけかもしれません。

ちなみに私はというと

実は私、昔は子供が苦手でした。

私は会社員を辞めて、書道教室の後を継ごうと思い母の元へ。

最初のうちは、教室で「習字の先生の補助」的なことをやっていました。

生徒が来たら、道具の出し入れを手伝ったり、すいとり紙を持って行ってあげたり、トイレに連れて行ったり・・・。

その時はまだ独身でしたので、子供達とのおしゃべりもなんだかギクシャク。
(子供って苦手だわ~)と内心思っていました。

それでも続けているうちに、子供達としゃべることも少し楽しくなってきました。

大きく変わったのは、なんと言っても自分が結婚し、子供ができたということ。

現在2児の父ですが、自分の子供と0歳から、どうにかコミュニケーションを取ろうと奮闘するわけですから、自然と小学生とのコミュニケーションの仕方もわかってくる感じでした。

子供が苦手という意識は、実は子供とのコミュニケーションの取り方が分からなかっただけ、ということだったんですね。

それからはもう、自分の子供も他人の子供もみんな同じというか。
自分の子供がかわいい分、他人の子供もかわいいし、もう人ごとではないというか。

習字にくる生徒が自分の子供と重なって見えるので、余計教えるのに必死になって来ますし、何気ないおしゃべりも楽しいのです。

向いている人とは

かなり脱線してしまいましたが、やはり、子育ての経験のある人は向いていると思います。

子育ての経験のない人でも、子供が好き、人が好き、と言う人も向いていると思います。

あとは情熱。

少し長文になりましたね。
ご静聴(ご静読?)ありがとうございました。

小さい教室 その4へ続く。

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