こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
今日は少し肌寒い。
失敗しないように練習する。
子どもたち、毎日元気に習字の練習をしにきますが、
どの子も失敗するのが怖いみたい。
やっぱりそうだよねー。
「失敗しないように書こう…」
って普通だもんねー。
もうちょっと気楽に書いてほしいなーと思うのですが。
失敗は成功の母。
失敗は成功の母とはよく言う言葉。
失敗すると人は、
「こうすれば良かったなー」
「あー、さっきも言われたなー」
とか、
反省します。誰だってそう。
失敗より成功がいいに決まってる。
だからみんなその「成功」を狙うんだ。
その成功ははたして成功なの?
何を言ってるか分からなくなるような一文ですが、
もしあなたが「成功した!」と思った成功は、
はたして、
大成功ですか?
それとも“まあまあ成功”ですか?
成功にもいろいろ。
あなたは書いていてどのくらい成功したい?
書き始めに出てくる成功した感じ。
「成功」だの「失敗」だの、こんなワードがたくさん出てくるとなんだか自己啓発みたいですが(汗)。
よく子どもの習字でも、大人の書道でも、
わりと書き始めてすぐの数枚で「あ、これいいかもー」と思うものが書けるものです。
これは集中力がまだ切れていないのと、
手本を見てマジメに書いている時間帯だからです。
まあまあうまいのが書けたのだから
「これでいいや」
と終わってしまうと上達しません。
ここでやめてしまうと、
次に書くときは舐めてかかるのでもっと書かなくなる。
これは「下手になる」ループ。
書く枚数が技術を維持させる。
いわゆる「中途半端な成功体験」なわけです。
まあまあ良く書けた1枚を「失敗」とは言いませんが、
そこでやめてしまうと決して「上達」にはつながらない。
「まあまあ書けたものが1枚できたから、
安心してこのあと書いていこう」
と枚数を重ねていくのが上達する人です。
子どもの習字も同じ。
子どもはよく
「1枚いいのが書ければいいでしょ!」
と言いますが、
これで終わるとほんとうは上達のためにはならない。
私はよく子どもたちに、
「シュート10本打って何本入れるか?ってことだぞー」
「打席に5回立って何本ヒット打つか?ってことだぞー」
とか例え話をしますが。
「上達の流れ」がある。
なので本当の上達は、
・書く→まあまあのものが1枚出る→また書く→今までの技術が維持→また書く→最初の1枚を追い越す
という感じなのです。
最初の1枚を追い越すことができれば万々歳で、
たとえ最初の1枚を追い越せなくても書いた枚数があれば、
今の技術を現状維持できるのでこれで充分と言えます。
これが上達の流れ。
失敗は成長するチャンス。
結局は、
「中途半端な目先の成功」を取るのか、
「より高い自己への成長」を取るのか、
という話。
だから本当は毎月の締切なんて気にしないほうがいい。
上達とは成長のこと。
子どもはもっと繊細。
子どもといえば、
・あまりよく考えずに、
・勢いで、
・落ち着きなく、
・急いで書く、
みたいなイメージを持ちがちですが、
実際にはそういうタイプは少数派で。
失敗を恐れてなかなか手が動かないタイプのほうが多いです。
(その割にはお手本は見ない)
失敗できない!!と強く思っているようなのです。
はじめからうまくできるわけもないのに。
考えすぎて頭がショートしてしまっている子どももいる。
だからこそ「早くたくさん失敗しろー」と私は思っているのですが、
あまり強引にやってもね。
失敗はチャンス。
たくさん失敗して、失敗に耐性をつけてほしい。
失敗を正面から受け止める。
失敗した自分を受け止める。
そして、
失敗したことをチャンスだと思えるようになってほしい。
「何が原因で失敗した?」
「同じ失敗をしないためには?」
「メモを取るか?手本に書き込むか?」
習字は基本的に自分一人で行います。
チームメイトもチームワークも無いので、
失敗→分析→対策
みたいなことが自分一人で完結できる。
これはまるでPDCA。
字を書いて失敗するという簡潔さ。
分析は先生と一緒にできて、
すぐに現場(自分で書く時)にフィードバックできる。特別なリスクもありません。
これは良いツール良いシミュレーションになると思うのですが…。
何かに利用できないかなー。ふーむ。
秋田市内の企業様、いかがでしょうか。
・文字を整えながら
・PDCAサイクルのシミュレーション
みたいな。
まとめ。
ということで、
目先の成功に囚われず、
長い目で見た成長を目指しましょう。
失敗したときがチャンスです。
失敗に耐性を。
しょうじ書道教室でした!