こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
前回の記事、本のリンクを貼りました。
テキストだけだとちょっとわからないよね。
今回は学校の書写授業のお話。
少ししかやらないけど大事ですよ。書写。
小学生の書写。
小学校では文字の書き方として現在、「書写」の授業が行われています。
現代の日本ではこの書写の授業だけが、
唯一まともに「文字を書く」ということを掘り下げてくれて、
子どもたちに基礎的なことを教えてくれています。
とてもありがたいことだし、大事なことです。
これがなかったら、
はたして横線は左から右へ書くのか?
それとも右から左へ書くのか?
みたいな子どもが多数出てきてしまうでしょうね。
ありがたやありがたや。
ひらがなとカタカナと漢字と。
その人の一生の文字の書き方を、
この2年か3年かの間でしか指導されない、
というとても危うい状況ではありますが、
それでもなんとか義務教育でやってくれていることで最低限のラインを保っている、というように感じます。
日本語には漢字とひらがな・カタカナがあります。
なかでもひらがなは、日本で独自に発展した文字であり、
形がとても美しい。
この日本の象徴のような“ひらがな”を、子どもたちは初めに覚えていきますね。
しかしこの“ひらがな”、
美しく書こうと思ったらなかなか大変なもの。
子どもがひらがなを覚え始めるのは、年長さんくらいでしょうか。
そして小学校に入学して1年生の国語でひらがなの書き方を習う。
それで終わり。
あとの学年では、書写といっても漢字の書き方のほうがメイン。
よっぽどマズい書き方なら、2年生ぐらいでも学校の先生も注意するでしょうが、
それ以降はさっぱり。
ひらがなの書き方を勉強する期間は2年ほど。
多く見積もっても年長〜小2の3年間。
ひらがなって、ちゃんと書こうと思ったら漢字よりも難しいんです。
ひらがなは、
「美しく、難しい」
のです。
たった3年間でひらがなを美しく書くのはどだい無理な話なのです。
だから町の書道教室の出番があるのですが…。
ひらがなは学校の書写の時間でたっぷりやってほしい。
学校の先生を責めることはできません。
教えることは多岐にわたり、仕事量も多い。
今ではさらに英語にプログラミングをもやるんだとか。
それならばいっそのこと、
小学校の6年間の書写の授業でみっちりと「美しいひらがな」が書けるように教えてはどうだろう。
漢字メインの書写の授業を、ひらがなメインにして、
6年間これを続ける。
日本語の文章は、ひらがなが半分以上を占める。
ひらがなが美しくなれば、書く文字は美しく見える。
漢字の書き方については、漢字を覚えるときに少し注意してやればよい。
漢字の部品は共通しているし、応用も効く。
書写の授業で、
ひらがな : 漢字を、
7 : 3
くらいで6年間指導すればいいのではないかなー、と田舎の書道教室の先生は思うのでした。
まとめ。
というわけで、町の書道教室の役割のひとつなのですが、
やはり学校だけだと心もとないかな。
大人になってからでも文字の書き方は覚えられますし、
ほんのちょっとしたことを気をつけるだけで文字は上手になります。
小学生はもちろん、
大人の方もぜひどうぞ。
しょうじ書道教室でした!