こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
三寒四温。春近し。
明日は節分。
筆が早く悪くなる原因。
うちの教室では子ども達の筆はこちらであずかり、毎回私が1本1本手洗いしています。
なのでいつでも書きやすい。
筆を洗っていないと習字は楽しくありませんからね。
いつでもちゃんと洗った筆で練習すれば、習字はとても楽しいです。
筆の弾力、筆の感触・・・これが手に伝わることで判断します。
筆が悪いと習字は楽しくない。
私が毎回洗っているので、子ども達の筆の消耗もよくわかります。
今回、県立武道館の書初めに行った子達の筆の消耗が激しい。
あそこはとても乾燥しているし、たくさん書くし。
書く字も大きいし、どうしても筆には負担になってしまいます。
というわけで、膨らんできた根元を縛りました。
筆が膨らむ原因は、
・筆をちゃんと洗えていない
・根元まで墨を含ませていない
・持ち方が悪い
・書き方が悪い
とここらへんの理由で早く膨らんできます。
持ち方が良くて、書き方もいい子の筆はふくらまず長持ちします。
持ち方・書き方・扱い方が悪いと筆は早くふくらむ。
1週間で大筆小筆と200本近く洗っている私の経験則。
筆を長持ちさせるなら。
筆を長持ちさせたいなら、
・根元の墨もちゃんと落とす。
・書くときに根元まで墨を含ませる。
・書いている間、筆をよくなで付ける。
・力を入れすぎない。
・筆を自然と立てる。
・根元まで力を入れない。
・筆をつぶさない。
とこんな感じ。
どれも練習していけば自然と身に付きます。
低学年はどうしても力が入りすぎてしまう。
始めた頃は1年も持たずに筆を取り替えていた子も、高学年になりちょうどいい力で正しく筆を扱えるようになると1年以上持ちます。
途中、私が膨らんできた根元を縛っていますが、縛った後の寿命は半年くらい。
筆の根元を縛ることは、書き味が戻りますが筆の寿命は縮めます。
〇初心者の場合
開始3ヶ月頃で根元が膨らむ→根元縛る→そこから半年でダメになり交換。トータル8ヶ月。
〇高学年・慣れている子の場合
開始8ヶ月くらいで筆が膨らむ→根元縛る→そこから半年でダメになる。トータル14ヶ月。1年とちょっと。
最近、一般の方にもよく見られるのですが、
書いている最中、
「筆をよくなでつけていない」
というのがあります。
筆先だけをちょんちょんと揃える。
これもよくありません。
筆の穂全体をなで付けるように揃えて下さい。
筆の動き、穂の動きも良くなります。
まとめ。
筆が膨らむのには原因があります。
たいていは筆の洗い方と筆の使い方。
4-1.筆の洗い方
ここらへんを参考に。
筆は根元の墨をよく落とす。
使っているときは根元まで墨を含ませ、書いている最中も筆の穂全体をよくなでつける。
これでだいぶ変わるはずです。
お子さんが小学校で使う筆は、墨でカチコチ・・・。
洗っていないカチコチのままで筆全体に墨を含ませると・・・
筆がチューリップに。
お花のようにぱかーんと開いてしまいます。
なので学校の先生は、
「筆には半分だけ墨をつけましょう」
なんて言うんです。
固まった筆の穂の半分だけに墨をつけても、筆の弾力は出ません。
弾力が出ないからはらいやおれもうまく書けない。
だから「学校の習字っておもしろくない」となってしまう。
「筆の根元をもみ洗い」
してみてくださいね。
しょうじ書道教室でした!