前回は、字を上手に書くことと身体を鍛えることは関係があるのだろうか?!という視点から、「身体を鍛えて美文字になる?!」という記事をお伝えしました。
さて今回は食べ物からのアプローチです。
食べることと字を上手に書くこと、いったいどんな関係があるのでしょうか??
(持病をお持ちの方はかかりつけのお医者様のいうことを守って下さいね)
最大の敵!
特別なことをしていないのに、今日は手が震える!ということを経験したことはありませんか?
健康な人でも食事の取り方によっては手が震えることがあるんです。
それは・・・
低血糖症!
低血糖症の状態になると、
- 手が震える
- 動悸がする
- 落ち着かない
- クラクラする
このような症状が見られます。
糖尿病を患っていなくても、健康な人が上記のような低血糖症の症状が出るときがあるのです。
秋田弁でいうと、「ハカハカする~」ってやつ。
この症状になってしまうととてもじゃないけど習字・書道の練習どころではなくなってきます。
そわそわしたり、ドキドキしたり。落ち着いて書くことができなくなります。そして手が震える。
何が原因??
この低血糖症、原因は血糖値の変動にあるのですが。
食べ物を食べ、血糖値が急激に上がった後、スパーン!と下がってしまうと低血糖症の症状が出てきます。
いったいどんな食べ物が、血糖値の急激な上下動を発生させているのでしょうか?
それは・・・
なのです。当たり前ですね~。血糖値を上げ下げするのはもちろん糖分です。
問題はその糖分の取り方!
炭水化物は糖分です
例えば、朝食や昼食で炭水化物中心の食事をする。
「今日のお昼はおにぎり2つとカップラーメン♪」
若い頃にやりがちな炭水化物コンボ。
私も若い頃はこれでも平気でしたが、今これをやると数時間後、とたんに低血糖症がでます。手が震えます。
みなさん、炭水化物は糖分ですよー。
(正確には“糖質”ですか?)
その仕組み
炭水化物は、わずかな食物繊維+糖質でできています。
炭水化物を摂取すると、インスリンが分泌され糖質の分解が始まります。
ここで、炭水化物のほかにも肉や野菜、乳製品など一緒にいろいろと食べていれば、炭水化物のみの食事よりインスリンの分泌は穏やかになります。
インスリンの分泌が穏やかだと血糖値の上下動も穏やかに。。。
しかしここで、炭水化物中心の食事だと・・・
炭水化物来たよー!
↓
血糖値上がる!
↓
インスリン、放出ー!
↓
血糖値が下がってきたな・・・
↓
よし、今度は調整用アドレナリン放出ー!(興奮作用のあるアドレナリンは血糖値のバランスを保ちます)
↓
また炭水化物来たー!
↓
うわー!インスリーン、どばー!
↓
じゃあアドレナリーンも、どばー!
↓
インスリーン!
↓
アドレナリーン!
↓
・・・
このように、身体の中では大量の炭水化物の処理のためにインスリンとアドレナリンの応酬が。
そして最後に残るのは、少なくなりすぎた血糖値と、アドレナリンの興奮作用・・・。
これが低血糖症!
身体はもうフラフラ。これは疲労状態と同じなんだとか。
もちろんお菓子などの甘いものの摂りすぎも同じ。
敵を知り、己を知れば百戦危うからず
そうなんですってよ、奥様。
ここら辺の詳しい話は「糖質制限」やら「ローカーボ」やらの本をどうぞ。
習字・書道をやるのに何も糖質制限しましょうって言っているのではないのです。
それでも低血糖症のメカニズムは把握しておいたほうが何かといいと思うのです。
これは個人差があるので、炭水化物ばかり摂っていても別に何も?な方もいると思います。
その日の気分が優れない、機嫌に左右される、気持ちの浮き沈みがある、という方はちょっと自分の食生活を見直してみることをオススメします。
そして、自分が低血糖症あるいはそれに近い状態になっていないか確認するのもいいと思います。
習字・書道をやるには、まず気持ちが落ち着いていないと。
気持ちを落ち着かせるために筆を持つ場合もあるでしょう。けれどもドキドキ・ソワソワ・クラクラしているときに書く気持ちにならないのも事実。
その原因が心因性ではなく、食べ物や食べ方にあるのだとしたら・・・。
簡単に改善できることで気持ちが落ち着かない、なんて少し損をしているように思えませんか?
バランスの取れた食事で心を落ち着けて、じっくり練習しましょうね!
(持病をお持ちの方はかかりつけのお医者様のいうことを守って下さいね)