こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
実は昨日もセリオンの横で釣りをしてみたんですけどね。さっぱり釣れず。
息子たちは“寒い・釣れない”ですぐに車の中へ退避。
私と嫁が2人で、ルアー釣りの“投げる”練習をするという…。何やってんだこの夫婦は。
“石”のカタチ。
これから始まる新小2の4月課題は、
「小石」と書くわけですが。
この「石」の字を書かせると、
横線の真ん中に左払いを持ってくる子が多い。
横線のどこに左払いをくっつけるかという問題。
書道的には、
横線を書いた後に左払いを書いていれば、
真ん中だろうが、右だろうが、許容範囲内なのですが、
小学生がやる“書写”的には
“左にくっつける”
の1択なのでしょうねー。これを伝えるのムズイよ。
古代文字(篆書)では左から。
“泰山刻石”をご覧あれ。
これは立派な石。誰がどう見ても“石”に見える。
たぶん外国の方に「これは何を表している文字でしょうか?」と聞いても分かるに違いない(ホントか)。
この“漢字の親分”である篆書、もしくは隷書の石を見せながら子どもたちに習字を書かせようかな。
横線の左に払いをくっつける。
じゃあ「石」と「右」の違いはナニ?
「横線&払い」に“口”を加える漢字といえば、
・石
・右
この2つが似ていますね。
この2つの文字を、私たちはどこで見分けているのでしょうか?
払いの線が、横線の上から「出ているか、出ていないか」で判断しているのでしょうか?
うーん。
その答え、書をやっている方なら「30点」くらい(笑)。
その他の一般の方なら60点かなー。
私個人的採点(笑)。
大事なのは、
「書き順」
です。
横から書くか、払いから書くか。
・横から書けば→石
・払いから書けば→右
です。
出る出ないよりも、書き順。
横から書く石。
横線からの払いなので、
払いの場所は、右だろうが真ん中だろうが左だろうが“どこでもいい”。ま、ちょっと乱暴な考え方ですけどね。
横線を先に書くから、横線もちょっと短めにして…、
払いがズバーっと長い。
横→払い、スパッ!っと書きたくなるよ、たいていの人間なら。
払いから書く右。
そして“右”。
必ず払いから書きます。
払い→横線と書くので
払いの起筆にアクセント入れるし、
クルッと回ってきて、横線を書くので
横線が長めになる。
趙孟頫、好きだな〜。
払いの起筆から横線。筆脈あっての自然な形であって動きもあって。いいわー。
って書道やってる人間はもれなく「文字オタク」で「線オタク」ですね。
まとめ。
ということで、
「はて?この字はどっちだ?」
というときに書き順を手がかりにするくらい、
書き順は漢字にとって大事なものです。
一般人の感覚だと、
「書き順なんてどっちでもいいじゃん」
と思うかもしれませんが、
それは字によりけり。
「この字ならこんな順番で書かないだろー」みたいな話になってくるほど重要視されます。
教育委員会よりも文科省よりも、ずっと昔からそう書くと決まっているのが漢字の世界でございます。
実際は、
この漢字は書き順どうでもいいんだけど、こっちの漢字は書き順は守るべし!みたいなことはありますが、
漢字は義務教育だけでも2000字ほどありますのでいちいち分けて覚えると大変。
なので書き順は“とりあえず正しく覚えておけ”となる。書き順。守るに越したことはない、という結論に。
どんな理由かは知らなくてもいいから、書き順は守ろうね!
ということでした。
しょうじ書道教室でした!