こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
あー…お盆休みがやってくる。
のんびり休めて嬉しいような、
練習が進まなくて悲しいような…。
フクザツ。
筆のお手入れ、できてますか?
twitterを眺めていると、筆のお手入れでお悩みの方を時々見ます。
https://twitter.com/vTeGYsvRaJQtZZt/status/1158949894272372736?s=19
筆というのは、使うその人の好みで手入れすることが多いですよね。
どのくらいの頻度で洗うか、
どのくらい墨を落とすか、
あえて筆を洗わないという人もいます。
ちなみに当教室では、筆は、
全ておろして使い、
全てすっきり洗う、
という方針でやっています。
うちの教室では私が全て洗っています。
子どもたちの筆、私が全て洗っています。
1週間、月曜日から土曜日までの6日間のお稽古で、
子どもたちは70から85人ほど稽古に来ます。
70人が大筆・小筆と2本ずつ使うと、
私が1週間に洗う筆は140本。
1ヶ月に4回のお稽古なので560本は洗っています。
ようやるわ(笑)。
年間どんだけ洗うのかと。筆洗いマスターですわ。
子どもたちの筆を預かり、私が手洗いするようになって10年以上経ちますが、
目立ったトラブルは起きていません。
むしろ年々品質が落ちる製品の完成度が気になります。歩留まりっていうの?
毛の量とか毛の長さとか、軸の接着の甘さとか…(汗)。
昔の筆は安くて高品質でしたね。
うちは100本単位で入れてもらうのでバラツキがわかります。
一発で壊れる筆も混じってますよ。
それはさておき。
しっかりと洗った、きれいな筆は書きやすいものです。
これも子どもたちに楽しく習字をやってもらうため。
私の筆の洗い方。
ということで5年前の記事をここにリンク!
なんといまや6万7000PV!(このページだけね)
ありがとうございます。
筆の洗い方を説明するサイトは数あれど、
そのほとんどがテキストのみの説明。
実際にどう洗っていくのかが分からない。
私も当時、いろいろと調べましたよ。
本当に自分の洗い方は正しいのか?筆に悪くないのか?って。
文献もあたったし、筆メーカーのサイトも回りました。
でもね、
具体的な写真はなかなか出てこないんです。
質問箱は素人さんが好き勝手言うしね(笑)。
だから上記リンクのような記事を自分で作ってしまいました。
写真満載、力作のGIFアニメもあります。
洗いにくい条幅用大筆もこのとおり。
たいしたことはしてません。
簡単ですのでぜひご覧下さい。
まとめ。
というわけで、みなさんもお盆前に筆のお手入れをしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、
「筆をひと晩、水に漬けておく」
をやっても墨は落ちません。
筆は根本に溜まって動くことはないです(実験済)。
ひと晩水に漬けると、かえって軸(筆管)のほうがダメージ受けますのでオススメしませんよ。
筆を痛めるかもしれないから怖い!
なーんて言ってないで、
筆は洗わないと書きにくいですし、
そもそも洗わずに放っておいても(一般的な兼毫筆なら)10年くらいでプチプチと毛が切れてきます。
ですので毎回しっかり洗って、
10年の間にたくさんたくさん使ってあげましょうね!
しょうじ書道教室でした!
慣れると怖くないですよ。