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書道用品販売にもの申す!

書道用品販売にもの申す!

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しょうじ書道教室

こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。令和まであと15日。

さてイベントで携わった書道用品販売ですが。

ネットや巷ではこんな声を聞くことができました。

「ごちゃごちゃしていて分からなかったわー」

「大人用のものと、子ども用のものと分けてほしかったー」

などなど。

ホントこれなー。

昔ながらの販売形態。

書道用品販売は昔ながらのやり方が今でも続いています。

もっといくらでもやりようがあるんじゃないかなーと私ら素人は思うのです。

それこそ昔は、書家然とした方が、

筆の見極めも自分の実力と考え、

筆の知識をつけ、

作品構想も練り、

それに合う筆や墨を探したのだと思います。

全て自分の実力。

でもね。いまどきね。

そもそも「売れなきゃ」商売にならないでしょう。

書道人口も減っている、

ご新規さんは増やしたい、

もっと売りたい、

としたら、

売り方を時代に合わせて変化させたほうがいいんじゃないかなーって。

素人は思うんですけどね。

内部事情もしきたりも分からず勝手に言うだけなので許してくださいね。

でも一般の方の意見は貴重ですよ。

どの業界も売るのに必死。

例えばね、ちょうど今わたしの手元に

「車のキャリア」

のカタログがございまして。

ええ、車の上に荷物を入れる箱を取り付けるアレですね。

GWにキャンプに行くのに、物が増えてきたので入りきらないものをこれに積もうかと、

まあそれはいいのですが。

こんなんですね。

例えばですよ、このキャリアの場合、

箱を取り付けるために、2本の棒を車に固定するのですが、

これが

・丸みのある棒か、

・四角い棒か、

で値段が違う!(笑)

ただの棒ですやん!(失礼)

丸みのある方が少し高い!(驚)。

そして上に乗せる箱のほうも、

箱の容量や、箱のデザイン、

限定カラー、機能が多い少ない、マットが敷いてある、

などでひとつひとつ値段が違う。

これ、ただの箱ですやん!!!(失礼)

それはさておき。

自動車でいえばグレードしかりオプションしかり、

どの業界を見ても売る工夫がてんこ盛りなのです。

ということで私が気付いた書道用品販売の足りない部分を発表!

エラそうですみません。

使っているイメージ画像が欲しい。

どんな商品でも、

「この商品を使うと今よりもっと良くなりますよ」

的なイメージ画像って必ず出てきますよね。

売り場にはそれが欲しいですね。

「こんな素敵な作品が、この筆で!」

「こんな素敵な作品が、この墨で!」

使用目的とか、用途とか、キレイなイメージ画像って重要。

額の販売もこれ。

学童用品を分ける。

子どもの用品はここ!

半紙はこれ!

半紙用大筆はこれ!小筆はこれ!

条幅はこれ!

条幅用大筆はこれ!小筆はこれ!

水書きで練習!→そのあとコレで書く!

筆も、

ただズラーッと並んでる。

そりゃ分かる人は値段と穂の長さ見れば、

使う用途は判断できるでしょうけど。

もっと親切設計してくださいよー。

スポーツ用品とかも、大人用子ども用、練習用・試合用って細かく分けてあるじゃん。

手書きPOPとかを見ない。

町の本屋には書店員さんの愛が溢れています。

書店員さんの「手書きPOP」で買う人も多いでしょう。

筆や紙の売り場、商品並んでいるだけ。

それが伝統なのでしょうが、

コレとそれ、何が違うの?

機能の説明は?

材質の違いは?

背中を押してくれる一言がPOPに書いていたら?

選択肢が多すぎると消費者は選べませんし。

グレード方式とかできないのかな?

例えばここに「天下一品」という大筆があるとします。

この「天下一品」に、

グレードがあったら?

HGとかXCとかGLとか。

まあ筆には合わないから、

上級とか、極品とか、精選とか、

あるともっと分かりやすい。

そういう分け方してる商品も少しは見ますけどね。

号じゃないですよ、グレードね。

個人個人のお気に入りブランドが出てこない。

ひと昔前なら

「おれはやっぱりsony派なんだよなー」

みたいな、

・ひいきのメーカー

・ひいきのブランド

なんていうのもこの業界ほとんど聞きません。

「墨は古梅園」

「紙は紅星牌」

くらいはあるけど…。

ここらへんは玄人向けだし高価だし流通量少ないし。そういうことじゃなくてさ。

もっと一般の方でも話題にのぼるような。

スポンサー、メーカー専属書家。

書家さんにスポンサーが付いたり、

メーカー専属の書家さんとか、

いないんですかね?います?

有名なあの人と、「筆の○○園」が専属契約した、みたいな。

私が知らないだけであるのかも、です。

今回のイベントで知ったのですが、

こういう書道用品メーカーさんは

年間いつでもどこでも各地に出張して、

このような企画で出張販売しているようで。

交通費・人件費などけっこうコストがかかってるんだなーと感じました。

ああいう販売場に立つ人って、筆持って書ける人いるのかな?

スポンサー制度とかあると書家の生きる道が増えるよねー。

書道系大学卒業したら書道用品メーカーの営業に就職する人っていますか?

書家がメーカー社員になればいい。

まとめ。

今の書道教室は、

「うちの教室で使う用品はこれとこれでお願いします」

と生徒さんに限定することが多いです。

これは初心者がへたに質の悪い道具を自分で選んで、

かえって書くのに苦労してしまう、

“安物買いの銭失い”

を防ぐためです。

しかし本当であれば教室内でも、

「見て〜!わたし○○園の新作買ってみたのー!」

「えーちょっと使わせてー、私も買おうかなー」

「私は○○堂派だから、これー」

みたいな道具の見せ合いっこをするような健全な雰囲気がいいのでしょうね。

中級者であれば、

筆の違いや紙の違いも勉強のうち。

だから紙ひと箱1000枚なんて買いにくいカタチはやめて、

5種類✕200枚、

5種類✕100枚、

みたいなセットにしてもいい。

初心者セット(紙墨筆手本付)3000円とか、できるんじゃないのかなー。

昔ながらの形態で、伝統とかあるだろうし、

筆や紙や墨などは原材料も難しいだろうから、障害は多いのでしょうね。

それはそれとしても、

もっと改善できそうですよ!(ほんとエラそうだな)

こんな批判記事で、炎上するパワーが業界にあれば安心なのかも、という期待を込めて。

終わりにしたいと思います。

しょうじ書道教室でした!

メーカーさん怒らないで〜(汗)

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