ふでれん!

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2-3.持ち方

2-3.持ち方

前回は2-2.すわるでした。ちょうどいい高さになりましたか?テーブル低めの方が書きやすいのです。

いよいよ筆の持ち方です。
このサイトでは

  • 筆の持ち方・動かし方
  • 筆の洗い方

これが最も重要だと思っています。

ここでやるのはまずは「筆の持ち方」!

力を抜いて、かるーくかるーく

ななめから

つまむように・・・。


いきなり難問です。

力を抜いて下さい。

このサイトは初心者向けですので、みなさんあまり筆には慣れていないと思います。

慣れていない方は力みます。頑張りすぎます。
そこにきて「力を抜いてください」なのですから。

つかむ

落ちた物を拾うように・・・


このように手を丸めるようにして・・・

肩から腕、指先、ふーっと緩めてください。
深呼吸してください。

わかります、ついつい力が入ってしまいますね。

筆を持ってみましょう

なかなか力が抜けてなくても、ひとまず筆を持ってみましょう。

横から見たところ

横から見たところ


力はいらないんだな、ということだけ覚えておいて下さい。
前から見たところ

前から見たところ


筆は指先で軽く、物をつまみ上げるように持ちましょう。
親指、人差し指、中指の3本で、なにか物を拾うような感じ。

そのまま指を伸ばしたり戻したり、できますか?

伸び縮み

筆をつまんで動かせるくらいの力加減


力が入っているとこれが動きません。

正しい箸の持ち方とほぼ同じです。
正しい鉛筆の持ち方とほぼ同じです。

いずれも親指、人差し指、中指の3本でつまみますよね?

ダメな例

よくある筆のダメな持ち方です。

ダメな例1

ダメな例1


「筆は指先で持ってねー」と言っているので、こう解釈してしまう子もいます。しかしこれはダメ。

筆は人差し指のほうにくっつけてください。

このまま書かせると肘が上がってしまい腕が疲れてしまいます。
肘は上がりません。肘の位置もごく普通です。

ダメな例2

ダメな例2


これもよくあるダメな持ち方。鉛筆を普段こう持っているので筆もこう持ってしまいます。

これだと、細めの線や「そり」や「ふせ」など、習字がちょっと進んだ頃に出てくる線が書けません。親指・人差し指・中指の3本の指先でつままないと穂先の微調整(?)が効かないのです。

舵を取る、といいましょうか。微調整のためのダイヤル機能、といいましょうか。
微調整するのは上級者への道・・・。ここも後でくわしくやりたいと思います。

これが正しい持ち方(「正しい」とすると語弊がありますね)、このサイトでの正しい持ち方、一番書きやすい持ち方です。

書きやすい持ち方。

書きやすい持ち方。

  • 指、手首、腕、肘、肩、全て緩める。力は入れない
  • 手は丸く
  • 指先でつまむ
  • 親指を出さない、伸ばさない
  • 肘は上げない

この持ち方で書くと、指や腕が疲れてくることはありません。

慣れないうちは手が震えたり、書く線がふにゃふにゃしたりするかもしれませんが、持ち方を直す方がずっと大事です。

持ち方の善し悪しは書く線にすぐ出てきます。
おかしな線になっている人はたいてい持ち方が悪いです。

ですので、特に初心者の方はこちらの持ち方を身につけることをおすすめします。

まとめ

いろいろ書きましたが、ごく普通に持つんです。

机の上の消しゴムをつまむ、落ちているものを拾う、とか普段と変わらない動作で持ちます。
みなさん筆を持とうとすると、とたんにおかしく持ってしまう・・・。

ティッシュ

ティッシュを丸めて入れてみました。


手のひらの中はゆるーく丸めるようにして。ティッシュを入れてみました。何の意味があるの?と言われても説明が難しいのですが・・・。

筆は人差し指のほうにくっつけて、手のひらのほうはふわーっと緩めるんだよーという説明でした。わかりづらいかも・・・。

とはいえ、正しい持ち方、書きやすい持ち方は一朝一夕には身に付きません。なるべく分かりやすく、覚えやすくするためにエクササイズを考えてみました。

どうぞやってみてください。2-4.エクササイズ
エクササイズは3種類ご用意しましたので、一通りやってみてはいかがでしょうか?

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