こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
二八を書きつつも次月の手本書きが終わりました。
「昼下がり」という課題。
5月下旬から始まる、6月号課題に「昼下がり」という課題があったのですが。
小5の課題です。
これがねー…。
「昼」って字がねー…。
ね。
何回書いてもピンとこない。
うーむ。
一応、書写字典を引く。
「昼」の文字のように、
現代では本字(旧字体)から
略字(新字体)に変わっている漢字は、
書道字典には載っていないことが多いです。
(“本字と略字”、“旧字体と新字体”、
というのも実は別物で、
ちゃんと区別があります)
新字体だとたかだか100年くらいだからね。
ちなみに、
「塩」だと1000年くらい歴史があるので書道字典にも載ってます。こちらは略字。
本字は「鹽」ね。
新字体をどう書く?
なので、
「新字体をどう書く?」となったときは、
古典には出てこないわけで、書道字典は頼れないことに。
またまた字典・辞典の話だ(笑)。
それこそ「三体字典」や「書写字典」を見るくらいしかないのですが…。
むー。
“旦”が左にずれるってのは、
漢字の構造的には“無い”パターンなので、
右にずらす。
右にずらすパターンはたくさんあるよ。
遠とかね。
でも何かオカシイ。
なんだかなー。
上に乗っかってるのは尺なのか?
そもそも、だ。
上に乗っかってるのは“尺”なのか?
尽くす、とかもだけどさー。
“尽”の本字は“盡”。
尺だと右払いを根本から出しますが。
昼のやつは尺なのか?
じゃあ駅は?これは尺か。
釈由美子?
なんだかなー。
正解がない。
正解がないというか、
拠り所がないというか、
バイブルがないというか。
まあひとまずこんな感じに落ち着いたわけです。
なんか腑に落ちないけどねー。
新字体を信じたい。なんのこっちゃ。
ちなみに。
書、
書+一で、昼。
日→田にすると、画。
なのです。
面白いねー、旧字体。本字。
灯→燈
証→證
学→學
斉→齊
広→廣
とかね。
この旧だって、
旧→舊
というふうに。
まとめ。
ここらへんのお話は、
大熊肇さんの「文字の骨組み」という本に詳しいです。
興味のある方はどうぞ。
面白いですよ。
本字・旧字、
旧字体・新字体、
常用漢字表・当用漢字表、
何が違うの?という話や、
明治~大正のあたり、
手書きから活版印刷への時代の変遷など
ためになるお話がてんこ盛りです。
文字って歴史だなー。
しょうじ書道教室でした!