ふでれん!

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今の時代、書で食べていくということを考える。

今の時代、書で食べていくということを考える。

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しょうじ書道教室

こんにちは、しょうじ書道教室です。

金農!金農!

書道で金農といえば「天発神讖碑(
てんぱつしんしんひ)」の金農(キンノウ)ですが、

今、話題をかっさらっているのは、

県立金足農業高校!

金農(カナノー)ですよ!

いやー!金農スゴいね!カナノー!

くわしくはこちら、

じゃんごブログさん↓

【プロ注目2018】金足農業イケメン吉田様の凄さを紹介しまくる記事

きゃーイケメン!

今どきキンノウなわけないじゃん!

カナノーだよカナノー!

永遠のテーマか。

さて。

書道が好きで長くやっていて、誰もが思うことは

「好きな書道で食べていけないかな?」

という永遠のテーマ。

お盆休みを前に、永遠のテーマについてのんびり考えましょう。

っていうか私にとってはいつも頭から離れないことではありますが…。

無我夢中でそこへ突っ走る人もいれば、

さんざん現実を見て、酸いも甘いも裏も表も知り、あきらめた人もいるでしょうねー。

書道部の高校生、大学生もたくさん悩んでいそう。

好きなだけじゃあやっていけないよ。。。正論。

ちなみにこの話の「食べていく」というのは、

毎月10万円〜20万円安定して稼げる、最低限の生活ができる程度のことを指します。

ちなみに当教室は。

私は母親が開いた教室を引き継ぎ、現在運営しています。

今は母と二人三脚。

母は大人の生徒さん担当、

私は学生担当、

忙しいときはお互いヘルプに入ったり。

昔から大人の生徒さんも、子どもたちもそれなりの人数がおりました。

お蔭様で。ほんと感謝感謝です。

だからイチから教室を開いた人に比べると生徒集めという苦労は少ないのかな?

しかし引き継いでから10年ほど経ちますが、あまり書道が熱心でないこの秋田で生徒数は維持していますよ。

ああ、営業努力。

そして母親が自宅の他に2つ教室を開いた(勢いとどんぶり勘定で)のをそのまま引き継いだので、

やりくりが超大変。

自宅を含めて教室が3つ。

人からは羨ましがられますが、

教室が3つあるということは、

○教室一つあたりの利益は3分の1

だし、

○全体の経費は3倍

ということ。

どんぶり勘定ではできません。

どんな方法があるのか。

さて、長年考えている永遠のテーマですが、

どうやって食べていく?

私なりに整理すると。

書道で食う方法、その1

まず思いつく方法として、

有名になる。

という方法。

なんらかの方法で有名になれば、その本人にハクがつきブランドになる。

カリスマ性とか出てくると安泰。

もしそうなれれば、食うには困らないでしょうね。

でも現実的じゃないよね。

書道で食う方法、その2

もう一つの方法、それはとりあえずでも教室を開く。

こちらの方法が誰しもが思うところ。

一般的アンサー。

人に教えて食べて行こうか。

まず教室を開こうか。

そしてみんなが思い悩む。

(わたしなんかが教室開いて、誰か来るのだろうか…(汗汗汗汗(-_-;)))

ね。

どうでしょうか。

ひとまずここで小休止。

そして以下のリンクをご覧下さい。

匝瑳で手書きの地域新聞発行・藤井結花さん(27) 人の内面に迫り、後押し

さくら書道教室

そうさちいきしんぶん

ご覧いただけました?

ちなみに番外編として、書道で食う方法、その3も。

それは何代にも渡りその地元で書道教室をしている、

名実ともに認知されているお家。

あるんですよ。そういうところが。

(地域的に城下町だったりすると、習字そろばんが当たり前、みたいな感じでしょうかね)

これは“イエモト”的なものなので、これはこれ、プレッシャーやら何やらでそのご本人は悩ましいでしょうね。

ドラマ「高嶺の花」みたいですね。

面白いですね、このドラマ。普段ドラマ見ませんが、これだけはつい見てしまっています。

華道のお家元って本当にあんな世界なのかなぁ。

これからの教室に必要なこと。

さて、将来“書”で食べていきたいとお考えのみなさん。

ここで問題です。

私のここまでの話を読み、

リンク先の記事を読み、

お考えください。

これからの時代、書で食べていくに何が必要でしょうか?

もっと上手になる?

日展で賞を取る?

所属団体で師範の資格を取る?

おそらく…

どれもハズレ。

この3つを達成しても、

食べていけるようにはならない。

…たぶんね。

私が思う、その答え。

食べていけるようになるには、

それは、

経営方法です。

経営戦略とも言える。

いわば商いの感覚。

マーケティングとか。

顧客のニーズを知るとか。

そういう感覚。

“感覚”、ですよ。

知識だけでは足りないような。

感覚。

ある意味書道を極めるよりも難しいかもしれない。

私もこれといった答えが見つからず、いまだに悩んでいます。

この答えに至った経緯。

経緯というほどのものではありませんが。

私個人の言葉でいうと。

日展や公募展で受賞しても、それはあなた自身の技術を磨くもので、

稼ぐためのスキルではありません。

確かにそこまでの努力は無駄にはなりませんし、書道の知識も技術も充分につくので、今後人に教えることもできるでしょう。

しかし、

「書道で食べていく」ことを考えるのであれば、

それは後回しにしてもいいスキル。

その世界にはあまり深入りしない。

深入りする前にやることがある。

書道で食べていきたいのであれば真っ先に考えなくてはならないのは、

上記リンク先の記事のような、

・どんな理念のある書道教室にしたいのか

・どんな人に習いに来てほしいのか

・どんな教室が自分にとって理想なのか

という話が先であり、

「それを実現するためには何が必要なのか」を、

あなたが“自分の頭で”考えなくてはいけません。

あなたが師事している先生の言うことを盲目的に従っていても、

書道で食べていけるようにはなりません。

順序が違うのです。

将来、書道で食べていきたいと思っている人が、

現在、公募展ばかりに夢中になっているのであれば、

それは、

売れるかも分からない商品を大量に仕入れているようなものなのです。

自分の趣味として、書道を極めたい!という人は夢中で公募展をやっていて何も問題ないのです。

ある意味羨ましい。(ホント羨ましい)

そういう方は夢中で突き進んでください。

しかし、将来的に書道で食べていくことを考えている人は、

まずは売る方法を考えないといけません。

自分がやりたい教室のカタチが決まったら、

初期投資分の資金を作り、

足りないスキルを学び、

自ら情報発信する。

ということなのです。

これが10年ほど考えて至った私なりの結論。

具体的には。

小中学生向け教室、それだけの教室でいいなら、

身につけるものは、

書写の技術くらいでいいでしょうし、

小中学生に加え、高校生大学生、初心者の大人の方にも教えたいのであれば、

身につけるものは、

書写技術に加え、実用書&ペン字、書道の古典も5〜6種類もあれば教えられそう。

条幅の作品作りや公募展作品なんかはまだまだ必要なさそうではありませんか?

それらはあなたが書道教室を開いてから勉強しても間に合う。

難しいのは、経営方法。

あなたが稼げるか稼げないかはここにかかっています。

かく言う私もここについては、いまひとつうまくできません。

「秋田で一番元気な書道教室!」

は目指していますけどね。

経営、マーケティング、自営業、独立…関係ありそうな本はけっこう読んできましたが。

それでもまだまだ付け焼き刃。

いつも私の頭の中では、

(もう少しなんかこう…、ないのかなー?)

と考えがぐるぐると回っています。

上記リンクの、千葉県の藤井結花先生のように、自分の教室がもっといいカタチで実現できればいいのですが…。

まとめ。

ということで。

私は書写から条幅作品作り、公募展作品作りまで、もちろんひと通り指導はできますが、

いま一番使っているスキルは何かと聞かれたら子どもたちへの書写指導なのです。

他のスキルは宝の持ち腐れなわけなのです。

いつかもっと多くの大人の方に指導できるようになれば、

その中から公募展に出したいという方も出てくるでしょうから、

それまではこのスキルはお蔵入り。

腕が鈍るなー。

ここまで読んでくださって、

それでも私は教室をやってみたい!と思った方、

情報発信は今すぐにでも始めてください。

SNS、ブログ、なんでもかまいません。

いつかきっと役に立ちます。

ネットやスマホ、instagramやtwitterなど最新のツールと絡めた教室運営は、

これからの時代では当たり前になるでしょう。

写真や動画など最大限に活用できるよう、今から慣れておきましょう。

編集やコラージュ、文字を入れたり加工したり。

ケーキやらラーメンやらの写真を撮っている場合じゃないですよ!

いまから自分の教室を思い描いて、ツールを使いこなしていきましょう。

私は歳をとってきたせいか、これらツールを使っているもののなんだかイマイチ。

若い方から習いたいくらい。

ちなみにワタシ、今日でレベル43!(笑)

うわー。また頭硬くなったわー。

私の頭がこれ以上硬くならないように、

書道教室の運営についてのご相談もお待ちしております。

解決する!とは言いません。一緒に考えれば何か思い浮かぶかも!

一緒に頭の体操しましょう。

よろしくお願いします。

しょうじ書道教室でした!

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