ふでれん!

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こりゃダメだ!地方の書道は今後どうなるのか?自分なりに考えてみた!

こりゃダメだ!地方の書道は今後どうなるのか?自分なりに考えてみた!

こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。

寒くなってきましたね。

日曜日はさきがけ本社へ行き表彰式に出席してきました。

一般公募と無監査資格。

おかげさまで、わたくし(龍文)は今回の秋田書道展で特選を賜りまして。

“特選”というのは、公募枠で第2位という賞。ありがたや。

“推薦”が1位の賞です。

私は推薦も1度いただいたことがありますが、入選のことも多いです。

この書道展、どういう仕組みになっているかというと。

まず、「公募枠」と「無鑑査枠」があります。

普通に、一般の方はこの「公募枠」から出品します。

公募枠で、1等である推薦を3回取る。するとめでたく「無鑑査」となります。

私は推薦を1回。無鑑査はまだまだ先ですねー。

上の先生方の話を聞くと、2等である特選を取ってもいくらか加算される(特選2回で推薦1回分??)ようですが・・・。

ということで、この秋田書道展で「無鑑査」資格となっている先生方はキャリアも実績も十分にお持ちである、と言えますね。

そして、この「無鑑査」になっている方々が対象の「魁星賞」これが秋田書道展での最高賞となっています。

今回、魁星賞を受賞されたのは由利本荘の藤原豊道先生でした。

ブラウブリッツのスローガンを書かれた先生ですね。

魁星賞はもう1人のかたと計2名の方が受賞されています。

おめでとうございます。

はたして落選はあるの?

さて、このような展覧会、出す方に取って「落選はあるのだろうか?」というところ。

魁新聞紙上で分かる範囲でいうと、

「一般、小中高生から計2679点の応募があり、入賞2196点、入選471点を展示する。」

というのが11月3日の第1面に載っていましたので、

2679-(2196+471)=12

2679点中12点が落選したということに。

学生部のほうから落選が出ることは出品点数が減っている現在ちょっと考えられません。

未来ある子ども達の作品を落選させるということは無いでしょう。

学生のみんな!落選は無いからガンガン挑戦しようぜ!!

と言えますね!

となると残念ながらこの12点は全て一般の方々からの落選であると考えられます。

しかし、一般部では「部門違いで1人2点まで出品可」なので、

この落選した12点は1人で2点出した方の、うち1点である確率が高いかと思われます。

もちろん1点だけ出品した方が残念ながら落選、ということもあるでしょう。

この展覧会における“入選/落選”は、昔はよく「50%の入選率」なんてことを言われておりますが、応募点数があまり多くない地方の書道展であれば実際の所、展示する壁面の割合から決められるようになってくると思います。

学生部の展示、

一般の展示、

それぞれ使用する壁面の割合がまず初めに割り当てられており、そのあと展示できる作品点数を決め(過去のデータを参考に)。

それじゃあ何点展示するか決めようか、と進んでいくのではないかなーと。

過去には同じ会場でもっとたくさんの作品が並んでいた、と推測する。

間と間をキツキツに詰めて、なるべく多くの作品を展示する。そんないい時代。最盛期。

標準を100、最盛期を120とすると、今は60くらい?(データ無しの個人的印象です。ご了承を。)

そうなると

「出品された作品は全て展示しよう!そうしないと壁面がうまらないぞ!」

・・・とこうなるのが予想されます。

地方の書道展事情、厳しいと見た!!!!(誰でも想像がつくか(笑))

あれも気になる、これも気になる

秋田の書道文化はなかなかに厳しいということがヒシヒシと感じます。

今回の秋田書道展で個人的に気になったことをつらつらと書き出したいと思います。

使い途のない子どもの入場券。

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書道展に出品すると出品料を払います。

そして出品者には入場券がくっついてきます。

1人の子が半紙部門と条幅部門と2部門に出品すると当然入場券が2枚ついてきます。

この入場券、子ども(小中高)以外使えません。

本人じゃなくても使えるのですが、2部門以上出品するとたいてい1枚余ります。

兄弟に使わせてもいいのですが、兄弟で習字をやってると・・・。

いとこや友達にあげてもいいでしょうが・・・いるか?これ???

なので、せめて出品料を出した親御さんに使わせては?と思うのですが。。。

書道展を見にいこう!と出向いたのはいいけれど、付添の親の分は入場料を支払わないといけないという罠・・・。

おい!こっちは子どもの出品料払っとるんやで~!!と怒られますよ。これ。

入場料で稼ぐわけでもなかろーに。

それともやはり厳しい財政事情?

学生部、そもそも部門が多すぎる。

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これは数日前にも書きましたが、以前は子ども達(学生部)、半紙部門と条幅部門の2つだけでした。

ここ数年、さらに硬筆部門と八つ切り部門が増えました。4部門。

ただでさえ出品数が減ってきているのに、その少ないパイを取り合うという・・・。

これでは出品点数が散らばり中身が薄くなる。

低学年の硬筆は学校で席書会やってるから、わざわざ秋田書道展でやらんでいいです。

この2部門は廃止して、そのかわり半紙の3等の人数を増やせば壁面も埋まるでしょ?

(半紙作品は3等以上が壁面に貼られて展示されるのです。)

なに?1等~3等が増えると、副賞のメダルも増えて経費がかさむ?

何言ってんの。子どもを優遇しなければ秋田の書道の未来は無いですよ。

半紙作品の1等~3等の、あの壁面に展示するのも、ちょっと高さを考えてもらわないと・・・。

記念写真撮れないでしょーに。あんな高いところ。遙か彼方。

一般の一科。

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一科(ニハチ)の展示。

これも昔からの慣例でしょうね。

入選も、推薦も、特薦も、ごっちゃまぜ。

東京などの中央展もこの形式でしたっけ?

あれ、なぜなんでしょう?

せめて「受賞者」と「入選者」と分けて展示できませんか?

入賞した人はあっちの部屋。特別室。

入選の人はこっちの部屋。普通の部屋。

差を付ける。

惜しくも入選止まりだった人は普通(?)の部屋に展示。

———–ここから回想シーン———————-
多くの入選者の作品と一緒に、至って普通に展示されている。

すき間も少なくキツキツ。肩身狭そうに、窮屈そうに飾られる自分の作品・・・。がんばったんだけどなあ・・・。あと数枚、書けば良かったかなあ・・・とか後悔する。そんな部屋。

来年はあっちの部屋に飾られるように頑張ろう!と奮起する。目標を立てる。

よし!勉強のために受賞者の作品を見てから帰ろう、と普通の部屋を出る。

賞を受賞できた人はいつもと違う部屋に展示。

こちらは一転、ゆったりとした展示。

おごそかな雰囲気。

余裕のある展示。作品から5~6歩離れて見ることができる。

部屋の片隅には花も飾られて。

ひと休みするソファも置いてある。

絨毯も違う(これはさすがに現実的じゃないか?!)。

その部屋は、魁星賞と推薦のレベルの高い作品がど真ん中に。

よし、私も最後はあそこまで行くぞ・・・と決意も新たに。

そして帰り際には書道用品が出店している・・・。

鉄は熱いうちに打て。よし、何か買うかな。

新しい羊毛筆を握りしめ、会場を出るのであった・・・。
———–回想シーン終わり———————-

どうですか?やる気出ませんか??

理想ですよもちろん。リソー。

団体賞の設置。

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各書道教室、習字教室、出品点数を公開する。

そして団体賞を出す。

どれだけ貢献しているか一目で分かります。

というか、魁新聞紙上で「展覧会参加教室」みたいなものを一覧で載せてくれたらいい。住所・電話番号付きで。

そうすれば興味のある人は問い合わせしてくるかも。

教室に所属しないで単独で出品している人もいると思うんだよね。

書道教室を探している人って意外と多いんです。

うちみたいに情報発信していないと新規の人は見つけられない。

口コミで知ることができる場合が多いけど、引っ越ししてきた人なんてどうしたらいいの?

まずは「ここに〇〇という書道教室がある!」ということを見えるようにしないと。

秋田市だけじゃないですよ、横手も能代も、五城目も男鹿も、今でもまだまだいろんな書道教室がいろんな場所にあるんだなーって魁新聞読者に見てもらわないと!

さらには、団体賞でもあれば、ひとつの目安になるでしょうし。

さみしい表彰式。

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昨日、日曜日にワタクシ表彰式に出席してきました。

表彰されるのは

・無鑑査対象の魁星賞2名
・一科の推薦14名
・一科の特薦25名
・二科の優作(二科は半切、優作は1等)
・学生部・各部門ごと代表者1名

なのですが。ここで、

欠席の方がいて空席がちらほら。

まあ日曜日がお仕事、という方もいらっしゃるでしょうし、遠方の方もいらっしゃるでしょうし。

仕方の無い部分はあるでしょうが・・・。

なんというか全体的に寂しい表彰式。

全体では100人未満。60人くらいかな?

60人てちょっと・・・あーた・・・。

事業部の方々、5~6名が賞状持ったり席に案内したりお世話してくれてよ?、

審査員の先生がた6~7名が横に並んでてよ?、

わざわざ魁新報社の取締役様がではって(秋田弁?)きてもらってよ?、

表彰式開いてくれるのが申し訳ないわ

何が悲しくて魁新報社の取締役がたかだか60名の前でお祝いの言葉言わないといけないの?

地域の運動会だってもう少し人数集まるよ?

来年から取締役代理で十分でございます。なんなら事業部部長様でも結構です。(こっちで指名するなよ)

日曜日くらい休ませてあげようよ、新聞社の社長さん。こんな人が少ない会に来ていただけて、ほんといい人です。

新しくなったさきがけ本社の1階ホール、あそこ1000人くらい入りますよ。

立ち見も入れて300人くらいは集めないと、社長さん呼ぶ権利無いですよ。

これじゃあね、100回までいきませんよ秋田書道展覧会。予言します。このままじゃあ100回達成しませんわ。

今年は第80回で区切りの年。

区切りの年でも勢いがない。去年の惰性で続けているだけ。

切なる願い。

書道関係者の皆々様、いまいちど、己の本分を理解しましょう。

〇対一般の方々へのアプローチ。
新規の人が書道に興味をもつような施策を考える。
子どもの教育を一番に考える。
書写・習字の効果を再確認、再発見する。
効果的にPRする。
手書き文字の効能を再確認する。
美文字やペン字の手軽さ・間口の広さを再確認する。
さらに効果的にPRする。

〇対新聞社様へのアプローチ。
観客動員数をどう増やすか検討する。
新聞購読者をどう増やすか検討する。

————————
※2017年11月8日追記:
秋田書道展覧会の運営には、秋田県書道連盟は直接関わっていないとの情報がありました。

誤った情報を書いてしまい申し訳ありませんでした。謹んで訂正いたします。

それにしても何かしらのアドバイスを、書道連盟もしくは書道関係者から魁新報社事業部・書道展担当へと進言しているとは思うのですが・・・。
————————

観客動員数や出品数が増えれば、出品者+親くらいは入場無料になるかもしれない。

チョコチョコ習字や書道のことが載っている新聞紙があれば子どもも家庭で見るかもしれない。

自分が通っている書道教室が新聞に載っていれば、誰かに話したくなるかもしれない。新聞を購読するかもしれない。

年に1度、秋田県のみなさまに書道を大々的にアピールするチャンスだったのに、いつものそのままで終わらせてしまった。

機会損失。大損失。

地方新聞というメディアと、書道という文化と、どうやったら双方にプラスになるのか考える。

新聞紙と書道・習字。

新聞社にとっては取り上げやすい題材だと思うのです。

なんと言っても文化的なものだし、政治的なものの無いし、特定のスポンサーに絡むようなものでもない。

平和で豊かであることの象徴です。文化全般は。

出品した人もうれしい、書道連盟もうれしい、新聞社もうれしいし、業者さんもうれしい、そんな展覧会。

それには「展覧会に出そう!」と思わせること。

今の時代、お金を払って身銭を切って展覧会に出す人は減少するばかり。

お金に代えがたい価値を発信していかないと。

お金がかかってもいい!自分のため、我が子のため、教育のため、自分を高めるため、字が上手になりたい、教養を深めたい、知識を増やしたい、ライフワークにしたい。

そう思わせないと。

そのためには、まだ書道に興味を持たない人に向かって働きかけていくことが書道連盟の活動の主体となるはず。

そのためにはお金をかけたっていいと思う。

コンサルタント、広告会社、PR活動、広報、テレビCM、ラジオCM、なんでもやってみればいい。

だめだったらやめて、また違うことをすればいい。

若い会員に、スマホとSNSでバンバンやらせてみればいい。なにかすごいアイデアが出てくるかもしれない。

書道連盟IT部、年齢制限してください。45歳まで(若い人を中心に活動する)。

いつの時代のホームページだっての。

書道が活気づくなら、会員のお金をそっちに使う。

「書道講習会」なんていうのはもっと後。

会員が増えてきて、もっと質の高い書を書くにはどうしたらいいの?って声が上がってから企画すればいい。

という感じで・・・私個人では、思ったことをここで発言していくしか今のところ手段がないのが現状です。

個人でやるメリットは意思決定から実行まで時間がかからないこと。

デメリットはどうしても効果が局所的であること。

団体でやることで効果が現れることもある。

人が多くなればなるほど、何かを決めて行動に移るまで時間がかかるのもわかります。

それでも個人でやれることには限界があり、団体でしかやれないことも多くあるでしょう。

この記事を読まれて気分を害される方もいるかもしれませんが、現状を憂えてのことですのでご容赦を。

久々の長文。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

しょうじ書道教室でした!

(最終更新:2017年11月8日)6106 Views
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