こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
台風が去り、一時的に暖かくなったような、でもやっぱり寒い!ような・・・。
風が吹くと寒さ倍増ですよね。あ、やっぱり寒い。
横線長くするの、難しい?
さて。
小学生の硬筆を見ていると苦手な字に傾向があることが分かります。
それはなにかと言うと・・・。
何だと思いますか?
画数の多い難しい字?
タイトルで半分くらい言ってますが。
それは、横幅を出して書く字!
・・・かなー、と。
まずは持ち方を見直して。
小学生、横線を長めにぐぐぐーっと書くのが苦手なよう。
横線1本、強調して長く書く文字。
部首の“ひとあし”を長くする文字。
全体的に横長の文字。
あとは“ひとやね”のような大きな三角形。
このあたりが苦手な子が多いようです。
この原因はおそらく、鉛筆の持ち方。
鉛筆の持ち方が悪いために、指が動いていない。指が動かせない。
持ち方についてはこちらを参考に。
持ち方コラム①
持ち方コラム②
鉛筆は指先でつまむように。
そして、少し指が動くのがベスト。
持ち方は大事です。
筆圧の微調整とかも持ち方直すとできてきます。
持ち方が悪いと、「うすく書く」のも苦手。
横幅出して書くのが苦手な文字たち。
そして、個人的に、
小学生が横幅を出して書けていない文字、ベスト3!
いきます!
第3位!
『事』
この文字は中に“口”が入っていますが、ここの口が横長にならない。
字典画像を参考に。
左が書写字典(茶本)、右が唐楷書字典です。
第2位!!
『年』
これはことあるごとに書かされる文字。年から年中書く。
字典画像。
そして、小学生が横長に書くのが苦手な文字、第1位は・・・!
『書』!!!
この字を書かせると「そこまでヒョロヒョロになる?!」と驚くほど横線を短く書いてくる子の多いこと多いこと。
画像を参考に。
持ち方を直しても、文字の形が頭に入っていないと書けないのでしょうし、
文字の形が頭に入っていても、持ち方が悪いと書けないのでしょうし、
なかなか難しい問題ではありますが。
まずは文字の形の理解から始めるのがいいのかな。
『もっと横幅出してね』
とうちでは何度も言います。
“文字の見え方”は個人差があるようで、
「え~、そうなってないよー」
と言う子も多いですが、それは認識の違いというか。
気付いていないというか。
字典の画像を見ても、そこまで横幅ないんじゃない?と思われる方もいるでしょう。
それでも少し横幅多めに書いた方がいいです。
自分で書いている文字って、自分が思っているより横幅出てません。
お手本や指導法もそうですが、
わずかな違いだと小学生は気付きにくいこともあり。
多少オーバーに言ったほうがいいのかも。
横幅出して書けていますか?
気になる方は、お手元のメモ用紙にちょっと書いてみてくださいね。
事、年、書。
いつも通り書いてみるのと、横幅出して書いた場合と。
どちらがよく見えるでしょうか?
しょうじ書道教室でした!