みなさんこんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
毎年この時期、夏の終わり、鼻やら目やらムズムズします。
花粉症なのでしょうねー。ああ、もう。
小学校の書写の授業。
昨日は我が子が通う小学校の自由参観日でした。
いつもは息子の様子を30分くらい見てすぐに帰ってくるのですが、スケジュール表を見るとちょうど「書写」の授業をやっているではありませんか。
せっかくなので見学させていただきました。
実際の小学校の書写の授業を見るのは初めて。
いったいどんな指導をしているのでしょう。
※学校内なので写真は撮っていません。ご了承を。
3年生の書写。
学年は3年生。
今日は「日」と書くようです。
時間は9:35~10:20の45分授業。
45分で出来ることは限られています。
この日は先生の他に、秋田大学の学生がお手伝いにきていました。
教育学部の実習でしょう。
さて、お手並み拝見。
9:35~
今日の授業の内容を説明していきます。
《黒板には大きく「日」の字が書かれた紙(コピー)が貼ってあります。》
机の上にはもうすでに習字道具がならべてありました。
休み時間のうちに準備したのかな?
「日」の“おれ”では、しっかりと止めましょう、このとき筆は離さずに・・・、など説明していました。
まだ墨をつけないで筆の動かし方を確認。
子ども達にも机の上でやらせています。
このような説明で約10分。
9:45~、1枚目
いよいよ墨を入れて書き始めるようです。
「まずは、お手本を見ないで一度書いてみましょう」と先生が言って全員が1枚だけ書きます。
《ここでお手本のプリントを配布》
全員が書き終えると先生がお手本プリントを配り始めます。
「自分で書いた“日”とお手本の“日”と、どう違うのか見てみましょう」
と比べてみて、違うところを見つけさせています。
「隣に置いたり、重ねたりして見てみましょう」
とアドバイス。
先生と子ども達が話し合い。
「みなさんのここはどうですか?」
と、“日”の縦線のおしり(収筆)を正しく出しているかを確かめさせます。
《黒板の“日”の字に注目させています。》
「次はここに気を付けて書いてみましょう」
これが5分くらい。
9:50~、2枚目
全員、2枚目を書いていきます。
《ここでもう1枚プリント配布》
ここも5分くらい。
10:00~、3枚目
次に配布されたプリントは、筆づかいが書いてあるプリントです。
「今度はこの紙を下に敷いて書いてみましょう」
筆の歩先の向きのイラストが入ったものでした。
これを下に敷いて、全員が1枚書きます。
ここも5分くらい。
10:05~、もう2枚
「それではみなさん、最後にもう2枚書きましょう」
「2枚のうち、うまく書けた方を提出してください」
全員が書き始めます。
ここも5分くらい。スムーズです。
10:10~10:20
書き終わった子から片付けを始めています。
うまく書けた方を提出して、片付け。
これで終了です。
まとめ
小学校の授業の時間の1コマの45分で終わらせなければいけないことを考えると、なかなか考えられて授業を進めているなーと思いました。
「字の書き方」「字のしくみ」を第一に理解させなければいけませんので、筆の扱い方などは二の次になるでしょう。
本来、習字というものは腕と筆を繰り返し鍛錬して、文字を美しく書くにはどう身体を使うのか?みたいな修練になると思うのですが、
学校の書写はどちらかというと「筆を使って、筆を通して、文字のつくりを理解する」という方向なのかな?と感じました。
ですので厳密に言うと習字と書写もほんの少し方向性が違うという・・・。
ふーむ。なるほどねー。
これは新たな発見でした。
特に過不足なく進められていて参考になりました。
気になったところといえば、子ども達の筆のコンディションは各自それぞれ・・・。
というかガチガチに固まってしまっている子が多かったですね。これは各ご家庭で。
もう少しつっこんだことを言えば、「おれ」の説明のところ(書道をやっているかたなら分かるでしょうが)、
ただ止めただけだとおれになってないことってありますよね?
「おれ」にも「正しいおれ」の形がある。
「はらい」にも「正しい形」がある。
その説明がされていませんでした。
まあ、その説明をしてしまうと、「じゃあ、正しく書くにはどう書くの?」という話になってしまうので・・・。
45分には収まらないのでしょうねえ。
「とめ」「はね」「はらい」・・・。
いずれも、ただ止めればいいってものでもないし、はねていればいいってものでもない。
私も記事を書いていますが。
ダメな書き方
「おれ」のダメな書き方は⑪⑫です。
学校の書写、学校ではひとまず十分な内容で。
不足分は、お近くの書道教室で身につけましょう!
しょうじ書道教室でした!