ふでれん!

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き、君はもしかして桜木花道かい?

き、君はもしかして桜木花道かい?

こんにちは、しょうじ書道教室です。

手形教室に旭川小3年生の左利きの男の子がおりまして。Aくん。
この写真には写っていませんが。

左利きは苦労するのです。

Aくんは元気のいい男の子。

でも左利きなのでだいぶ苦労しています。

書く枚数もまだまだ。4~5枚といったところ。

これはこれ。しかたのないこと。

「うまく書きたい!」

でも、おれ左利きだし・・・。

だって左利きだから・・・。

左で書いている硬筆(鉛筆)はなかなか上達してきましたが、やはり毛筆は思い通りならない。

大筆はともかく、小筆なんて・・・左なら書けるのに!!!とむつけたりもします。

大丈夫、大丈夫、そのうち書けるよー。

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先生はのんきなものです。

こういう子はたくさんみてきましたから。

大丈夫。
Aくんも2年くらいやれば普通に右で書けるようになるんだよ。

なーんて言っても通じません。当たり前ですが。

小学生、目の前のことで頭がいっぱい。そりゃそうか。

それでも彼は頑張っていました。

頑張っているんだけど。でもやっぱり疲れちゃう。

利き手じゃないほうで名前を書くなんて!

なので彼は時々、右ではなく左で名前を書いてしまうのです。

そんな彼を見つけると、私は、

「下手でもいいから右で書こうねー」
「失敗してもいいからがんばってねー」

と声をかけていきます。

そんなある日。

今日も彼は頑張って「右で」書いていました。

そして疲れてくると、ときどき左に持ち替えて名前を書いていました。

「右でがんばろうねー」

その後も2~3枚書き進めていったその時・・・。

(がんばってるなー・・・)

・・・?
hidarikiki
あれ・・・?

ちょっと、Aくん?!

あれあれ?!
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まさかの両手書き!!

これには私も参りました。
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まさに、下手なりに必死で考えて頑張っている桜木花道のようでした・・・(笑)。

ここまで頑張ってる子に、「右で書こう!」とはさすがに言えない!

「いやー、Aくんすごい!今日だけ両手で書いてもいいことにするか!」

と、なりましたとさ。

こんなことって本当にあるんですねー。

楽しい1日でした。

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