ふでれん!

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2023年秋田書道展、雑感。〜学生部〜

2023年秋田書道展、雑感。〜学生部〜

実績&ポートフォリオ

しょうじ書道教室

おはようございます、秋田市のしょうじ書道教室です。

今日から11月!ヤメテー!

学生部門はというと。

さて、さきがけ展の学生部門の雑感。

小学生の課題のほうは、まあ順当に。

半紙部門。

小1。元気に書けていればOK。

小2。「り」の足は長くするべき。

めっちゃ足の短い「り」が入賞していて疑問。

小3、水玉。

これは順当。上手かった。

小4、左右。

細くかすれているものも入賞していた。疑問。

小5、近づく春。

まあ順当かな。

小6、旅立ちの朝。

うーん。

中1、美術文化。

まあ中学生だし楷書だし。

中2、自然科学。

これがまったく分からない。ノーコメント。

中3、千峰紅葉村。

これもさー。

だから、中学生の行書はバイブル無しなんだけど、

中2中3は、楷書を行書っぽくしただけじゃダメでしょーが。

楷書を崩した形が行書なんじゃないのよ。「行書」というひとつの書体なんですけど。

これはちょっとどうにかしてほしい。

半切。

点数激減の小中学生の半切。

やはり出品している作品は立派。

点数が少なくて厳しいねー。


昔、うちの教室では、一年おきに全員が半切出品していました。

今はちょっとお休み中……。やったほうがいいのかなー。

八ツ切。

こちら、書き初めサイズの八ツ切部門。


出品点数が少なくて息も絶え絶え。

これさ、学年関係なくして審査すればいいんじゃない?

そうすればもう少し盛り上がるかも。

硬筆部門。

省略。

以上、学生部門でした。

まとめ。

出品点数の確保が問題なのは、一般部門と同じですねー。

いまの時代に、半切を書ける小学生がどれだけいるのか。

半切は少なくても2ヶ月・計8回は練習が必要だと思う。

2ヶ月間、休みなく稽古に来れる小学生がいまどれだけいるか。

私が考案した(エラそうだな)、

半紙→八ツ切→半切、の練習方法で効率的に練習を進めても、

半切10枚は書かないとまとまらないだろうし。

それに加えて低年齢化……。これはハードルが高い。

そういうわけでうちの教室では半切出品を休んでいるのです。

半切の面白さがあるから本当は書かせたい。

そして。

一般部門の雑感でも言ったけど、やはり、

展覧会の運営と審査は別にしてほしい。

運営には若い感性を、

審査には古い、いにしえの感性を。

30代40代の書家は審査なんてやりたくないんじゃないかなぁ。

書道展のPR活動で、SNSを活用したり、小中学校にチラシを入れたり、すればいいのに未だにやらないのはなぜ?

もう一つ。

学生の半切は、

表具ではなく、本の形で残すというのはどうだろうか。

裏打ちだけして、模造紙に貼り展示する。

写真を撮ってパンフレットのような本にして形に残す。本の形にすれば、なんなら電子書籍でも保存できる。

これならお金もあまりかからないし、記録として残るじゃないか。

表具して家に飾る、なんてお家は少ないよね。

広島の展覧会で、有料オプションで自分の作品を、キーホルダーにする、っていうやつをやっていたけど、それでもいい。

他県の、成功している展覧会を参考にするのもいいだろうに。

変化がなければ現状維持すら難しいよね。

しょうじ書道教室でした!

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