さてさて。
ある日のお稽古でも面白いことが。
『長所と短所』
こんな何気ない言葉を硬筆で練習させていたのですが・・・。
超ビックリ!そして反省
「これなんて読むの?」
と言ったのは新小4&新小5のメンツ。
えええーーーーー!!!!
と私は超ビックリ。
だって、当然知っているものかと思っていたのです。
長所と短所。
ちょうしょとたんしょ。
大人にとっては本当に何でも無いこの言葉。
(これは知ってるでしょーフンフフーン♪)←お手本を作っていたときの心境。
うむむむむ。
大人にとってはこんな簡単な言葉も、小学生にとってはまだまだ知らない言葉なんだなーーそうかーーと、自分の思い込みを訂正・反省しつつ、目から鱗でした。
機が熟すとき
小学校では、その漢字を習っていても、読み方・使い方を全て習う訳では無く、別の機会に習う、というのがあるようですし。
そういえば新2年生のうちの長男も「山」の“やま”という読み方は習っていても“サン”の読み方はまだ習っていない・・・みたいな話がありました。(「山」ではなく他の漢字だったかも?!)
これが『熟語』となると、その子それぞれの個人的体験・経験が左右するのでしょう。
本を読んでいて出てきた、とか。
家族の誰かが使っていた、とか。
『長所と短所』については、その場で教えてあげましたが・・・やはり“言葉を覚える”ということは、本を読んでいたり実体験が伴っていたり、色々複雑な要素が絡んでいるんだなーと。
いろいろな事柄が関連付いて定着しているんだなーと、ひとつ勉強になりました。
漢字の書き方を覚える
↓
読み方を何個か覚える
↓
その漢字のついた熟語と意味を覚える
↓
使い方を覚える
↓
使ってみる
みたいな経緯を経て、普段から使えるように定着してくのかなー・・・。
漢字の習得と山本五十六
あれ?このプロセスって、これに似てませんか?
『やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ』
山本五十六 (元帥・海軍大将・連合艦隊司令長官)
この言葉、仕事の現場(OJTなど)で良く出てきますが。
やってみせ → 漢字書き方を覚える
言って聞かせて → 漢字の読み方や使い方を覚える
させてみて → 実際に使わせる、文章を作らせる
褒めてやらねば → 確認して褒めてあげないと
人は動かじ → 覚えないよ!
みたいな。
ということで
私達大人なんて『長所と短所』をいつ覚えたのかなんてもうすっかり忘れてしまっていますよが。
子どもって不思議。
ひとくちに『覚える』といっても、実際には何段も段階を踏んで、だんだん身に付いていくんだよなー、と。
これを忘れないようにしたいですねー。
大人の思い込みに気を付けましょう・・・。
以上、しょうじ書道教室でした!