おはようございます、秋田市のしょうじ書道教室です。
これ左利き女子が書いたんですよ。うまいよねー。
ほっぺた真っ赤にして超集中して書く左利き女子は、
うちの教室の名物かもしれないなー。ねー先輩たちー。
「形を」真似する。
お手本の文字を真似して書くだけの習字ですが、
これがなかなか奥深く。
習字を始めて1年以内の子どもだと、
「同じ字を書けばいいんでしょ?」
という具合で書きがちです。
同じ字を書くことと、
字を真似ることは違います。
「左右」と書いているお手本を見て、
線の長さや角度なども似せて書いていくのです。
字の大きさや線の太ささえも近づけます。
線が書いてある紙上の位置、座標も近づけます。
とことん真似ることを練習するわけです。
文字にはもともと備わった形があります。
線の長短だけで決まっているわけではありません。
小学生低学年などは、
まだまだ習字というのは「同じ字を自分の字で書く」ものだと勘違いしています。
習字の「真似る」は、
大きさや線の角度、線の痩肥まで真似るのです。
そうすることで、
本来の文字の形を覚えるのはもちろんのこと、
観察力が養われ、
集中力が養われ、
手指の巧緻性も鍛えられますし、
お手本を見ながら書き続けることはできませんので、
瞬間的な短期記憶も鍛えられます。
さらには瞬間的な視野、俯瞰的な見方もできるようになるでしょう。
小学生低学年でも、これを2年、3年と続けると
「同じ字を書く」のではなく「文字の形を真似する」んだと分かってくるのです。
高学年になれば、
今までの経験に加え、
お手本を見る範囲も広がり、
短期記憶も鍛えられ、
さほどお手本を見なくても、だいたい書けるようになるのです。
習字経験者は、大人になっても
「手本があればすぐ書けるんだけどね」
と言うでしょう?
習字で習ったことを活かす。
文字が上手になるのは副次的なものだと私は思っています。
私は学生時代、
例えば英単語の暗記なら、
英単語の綴りは映像的に捉えていました。
mother であれば、
・始まりに丸みのある文字
・すーっと横に長く、
・1本だけ背の高い線があり、
・最後は細くなっていく
のようなシルエットで捉えていました。
地理なども大陸の位置や形は比較的苦労せずに覚えていたような…。
視力は悪いけども“目”は良いのです。
その代わり歴史は苦手でしたけどね…(笑)。※歴史はストーリーで覚えるのだと、大人になってから教わりました。
まとめ。
習字で見につくことは字のうまい下手だけではなく、
図形的に捉えたり、
観察力だったり、
細かい違いに気づく力だったり、
手指の器用さだったりと、
いろいろあると思っています。
これらを活かして中学校の勉強を頑張ってくださいね。卒業生諸君!!
ということで、今日明日は中学校卒業式。
中3のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
これからもいろんなことにチャレンジして、頑張ってみてね!
しょうじ書道教室でした!