こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
お手本と、自分の字。
低学年の子、始めたばかりの子などはなかなか「お手本を見て書く」ということができません。
書くことに精一杯で、ついつい自分の頭の中の文字をそのまま書いてしまう。
これは何も珍しいことではなく、大人の方でも習字の経験が無い方はやはり「自分の文字」を書いてしまいます。これはやはり訓練次第なのでしょう。
小さな違いを見つける。
習字のお稽古では、この
「お手本を見て書く」
というやり方が中心になってきます。
お手本を見てそっくりに書く訓練を積んでいきます。
自分を抑えて、手本に忠実に書くという訓練です。
パッと見、あまり変わりはないような小さな違いを見つけてそれすら真似をするように言われます。
人というのは、
・見えているのに気付かない
・意識して初めて見えてくる
というところがあります。
そこを意識する前には、なんとも思わなかったところが、一旦それに気付くと、もうそのようにしか見えない。
訓練したものと訓練していないもの、それが分かるかどうかで明確に分かれるのです。
お手本の細かいところをどこまで見つけることができるか、どこまで真似できるか、その能力を鍛えることができるのが習字・書道の一端なのです。
子どものころに身につける。
この小さな違いを見つける能力、これが色々なところに応用できる…と言いたいところですがそれは実際は分かりません。
しかし訓練した人と訓練していない人ではやはり結果は大きく違うでしょう。
そういう訓練をしている人には違いが分かるけども、していない人には違いが分からない。
言われなけば分からないような小さな違いを見つけることができる能力。
小さいうちに身につけておけば何かと役に立ちそうですし、小さな違いに敏感になり注意力が上がると思います。
まとめ。
集中力・注意力、観察力に関係しそうな能力が、
習字・書道をやることで養われる、というのは習字をやったことのない人からしたら意外なのではないでしょうか。
「真似をして書く」というのは意外と頭を使うんですよ。
しょうじ書道教室でした!