こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
木へんと、のぎへん。
小5の昇段試験の課題が“便利”とのことで手本を書きましたが。順次、練習スタートしますよー。
さて、何人かの小5の子にこの課題を先行して書かせてみましたが。
“のぎへん”がパッとしない。
基本はバッチリできてるのでいいのですが、もう一段階上げていきたい。先生も欲張りねー。
“木へん・のぎへん”の点、ベストな位置はここだ!
ぽちん。
「ちょい下の、ちょい中」
このくらい。
ちょっとした違いなんだけど…大事やで!
↓これは点の位置が上すぎ。
↓これだとコブ取り爺さん。
このくらい〜。
これの根拠はというと。
根拠は、古典。
「木」を書くときに、
“左払い・右払い”を「どこにくっつけるか」というと、
こう書きます。
もうちょっと分かりやすくいうと、
こう。
“横線&縦線”がクロスするど真ん中ではなく、すこーし“左”。
ちょい左なんです。
なんで左かというと…
まあ古典でそうなってるからとしか言いようがない。法帖見ましょ。
長い年月をかけて完成されたものだからなー。
試しにクロスしているど真ん中に左右の払いを書くと、伸びやかさに欠ける。
もっというと、
・左払いはやや下向きに短めに払い、
・右払いを開き気味に長く払うと、
古典風味がマシマシだと思う。
こんな感じ。
という理由で“木へん”はこうだし、
“のぎへん”はこう。
なるんですね。
ちゃんちゃん。
まとめ。
ということで、点の位置ひとつで文字の印象が変わる。これが書道の面白さのひとつですね。
そして驚くのが「人間の目」の正確さ。
「何か分からないけど…オカシイな〜???」
と感じるときはやっぱりどこかがオカシイし、
「何か分からないけど…こっちが良く見えるな〜」
と感じるときはやっぱりどこかがうまく書けている。
うーん古典ってやっぱり大事だぜ。
法帖買って、目を鍛えよう!
しょうじ書道教室でした!