こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
水曜日桜教室、夜の部の一場面。
高2女子。
「先生こんばんは~」
と入ってきた高2女子。
彼女は学校でも書道部に所属していて、
高校で行われる展覧会の作品を練習しに来た。
国際コースとかいうところで、ホームステイやら短期留学やら勉強関連イベントが多い彼女。
オーストラリアのお土産をもらいました。
ありがとー。
「せんせー、半切2行のお手本だったんですけど、
半切3行に変更してもいいですか?」
という。
まあ、いいけど・・・
今から変更するのって結構大変だよ?
「周りの人たちがみんな3行なんですよね・・・」
ふーん。まあ書いてみるかー。
先生は書く人、あなたがんばる人(笑)。
その場でばばばっと書きました。
うーん、ちょっとデカくなったなー。3行物ってうまくまとめるのに時間かかるよね。
「ありがとうございます!」
(20分後・・・1枚書き終えた高2女子)
「先生・・・
なんか・・・3行に収まらないよ・・・汗」
はじめて書けばそうなるよねー。普通だよ普通。がんば。
今まで2行で書いていたからなおさらだよね。
彼女がポツリ。
「こりゃたいへんだわ」
笑。
高1女子。
「こんちはー」
おう久しぶり。
「何書けばいいのー?」
今、社中展やっててね。そろそろ仕上げる時期でね。
ちょうどいい。何か書きなよ。
「わかったー」
なんでもいいや、じゃあこれ書いてみて。
「えーむりー」
書く前からムリとか言わないの。
「うーん」
「うーん」
普段あまり来れない書けない高校生。それは承知の上。
でも高校生で書写楷書を書かせるわけにもいかないからね。
楷書でも、六朝風やら鄭道昭あたりが書ければサマになるけどなー。
練習時間があまり取れないときは結局、行書が楽。
それでもちょっと難しくした。
「先生、これいつまでに仕上げるの?」
んー。ギリギリ延ばしに延ばして10月末かなー。これホントギリ。
「うんやってみる」
さすが。粘り強さがありますね長年やってる子は。
中1女子。
「先生こんばんはー!」
と比較的(?)元気に入ってきた中1女子。
おお!久しぶり!
久しぶりの子が来ると私はうれしくなります。
(しめしめ・・・何書かせようかな~♪)
と獲物を捕まえたような感じ(←分かるかなー笑)。
中学生だから、さきがけ展の半紙もあるけど・・・
それよりも・・・
やっぱり社中展用作品だな!
これ書いて!
「はーい」
彼女はこないだまで小6で、しっかり毎週書いていたので何を書かせても良さそう。
中1なら楷書でもいいし。
何を書きたい?と候補一覧を渡すと、
「月輪」
を選んだ。
渋いね-。
月輪ってのは仏語(フランス語じゃないよ)かな。仏教用語。
月がまん丸なように、仏様の慈しみも満ちあふれているとかなんとか。うろ覚え。
欠けが無く充実しているとか。そういう意味になるのかな。
書っていうのは仏教方面や茶道(茶掛けとかあるしね)とかも縁が深い。
では楷書で練習していきましょ。
まとめ。
中1、高1、高2、なので、桜教室に通っていたころは
重なっている時期もあったりなかったりで、
3人同時には机を並べて習字は書いていなかったと思うのです。
顔は知ってても話したことないよね、とか。
そんな3人がこの日はわいわいしゃべってる。
「ですよねー」
「そうなんですよ!」
「学校の○○先生ってさー」
「まだいますよ!」
「男子のアイツさ・・・あの頃こんなことやっててー」
「○○っていうその子、アイツの弟だよ」
「ウソ!!!!」
みたいな会話。
私から見ると世代の違う子たちが一堂に会していてなんだか不思議な気持ち。
ああ、そうか歳を取ったのか(笑)。
これも楽しいもんです。
しょうじ書道教室でした!