こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
秋田中央高校、負けてしまいましたねー。残念!
立命館宇治、頑張って!
社中展、中学生はどうする??
さて。
子どもたちの半切用の手本書きも9割方書き上がり。
40枚か45枚か。
もう先生ヘトヘト。足ガクガク。
あとはあなたたちが書くだけですよー。
そして、中学生。
今、数人の中学生が
「大きい作品を書きたい!」
と言っているのですが…。
ここで中学生であれば、
「古典の臨書」
で
「2行もの」
というお約束のようなものがあるので、
普段からわりと習字に来れている中学生には「臨書の2行もの」この形式でいいのです。
しかし、
今は夏休みで、ちょっと時間ができた。夏休み明けはまた部活があるから不定期になる。
みたいな中学生はどうする?!
でも書きたいんだってー。
中1男子の場合。
中1男子「あまり練習できないかも。漢字4文字でいいから書きたいです。」
私「わかった!なに書く?」
中1男子「白雲万里にします。」
私「分かった!(“白雲万里”は小6も書くんだよな…少し簡単すぎるかも)あとでお手本用意する。」
私(さて、どうするかなー…)
中2女子の場合。
中2女子「時間ないので漢字4文字にします。」
私「なに書く?」
中2女子「瑞麟祥鳳を書きたいです」
私「分かった!手本書いとく(何ソレ?!そんな熟語あった??)。」
私(さて、どうするかなー!!)
お手本作成。
さて、中学生から無茶ぶりされた龍文先生、どうしようかな。
白雲万里。
中1男子「白雲万里」は、
順番を変えて「万里白雲」にして、
さらに万を萬にして難易度アップするか。
よしよし。
瑞麟祥鳳。
問題はこっち。
中2女子の瑞麟祥鳳?
調べる。ググる。墨場必携・新大字典…。
うーむ…言葉としては、
瑞鳳もあるし、祥麟もある。
瑞麟もあるし、祥鳳もある。
瑞鳳祥麟でもいいし、
祥鳳瑞麟でもいいし、
祥麟瑞鳳でもいいらしい。
なんのこっちゃ。
まあ「祥麟瑞鳳」にしときましょ。これが多いパターンかな。
調べるよ!
まずは字典で調べるところから。
小さい数字は字典のページ。
萬里白雲は楷書で、ちょっと雰囲気変えようか。
こんな感じで。
そして、
こっちは行書でいいよね。
これで字調べは完了。
半紙に書いてみた。
まずは萬里白雲。
うん。そして八つ切り手本。
だいたいこんなもんかな。
うん。いいんじゃない?
中1男子、楷書4文字。北魏の風で。これなら中学生っぽいな。
おし。次。
中2女子は行書にする。
半紙を書いて。次は八つ切り。
ムズいなー。はい半切。
うーん。麟の足でもっと遊んでもいいかもしれんけど、
まあ時間のない中2女子ってことなのでこれでいいか!
まとめ。
ということで「書きたい」と子どもに言われればなんとか書かせたいと思うのが親心、先生心。
しかし展覧会・コンクールだと「古典臨書、2行もの」のほうが評価は高い。
でも本人やりたがっているんだから基本的に書かせます。
期間が短くたって大丈夫でしょう。子どもたちは案外やるもんですよ。今まで何度も見てきました。
コンクールだって、周りが臨書の2行でスラスラと書いた作品が並ぶところに、
黒々としたデカイ4文字が並べば、それは強いはず。インパクトがあるから勝機はある。
墨量と完成度で勝負です。たった4文字じゃないか!!(臨書の人たちは20文字前後書きます)
あとは濃密に練習するのみ!!
やるぞー!オオーー!!
しょうじ書道教室でした。
はあ疲れた(笑)。