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ひらがなを教えるということ。

ひらがなを教えるということ。

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しょうじ書道教室

こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。

ひらがなを教えるということ。

小学生向け含め「ひらがな」を誰かに教える場合、

その一番はじめのステージで教えるひらがなの形というのは、

多くの場合“書写”のひらがなの形を教えるのではないでしょうか。

硬筆やペン字で教える「あいうえお」、

小筆で教える「あいうえお」、

書写ベースのひらがなから入るのが一般的でしょう。

私も昔はそうでした。

書写の形をまずはじめのステップとします。

ひらがなの源流。

しばらく教えていると、

書写のひらがなに、ほんの少し違和感を感じるようになりました。

私が「万葉仮名」を練習し始めた頃でした。

その違和感の原因を見つけるために、

様々な“テキスト”から「ひらがな」を拾ったものでした。

各テキストの50音(あ〜ん)をコピーをして切り取り、

ノートに貼り付け、

字典を調べて、どの字とどの字が似ているか、なんてことをやりました。

テキストが変わると執筆(文字を書いている人)者も変わるので、

そこから個人的な好みなども出てきました。

「万葉仮名の臨書」

「各テキストのスクラップ」

「字典の文字」

今まで最低でも3回は

「全ひらがなの総見直し」を

行った記憶があります。

私が現在、お手本に書いているひらがなはそんなようにして定着していきました。

これで充分?

これで充分ということは無いと思います。

3回の総見直しも、もしかしたら足りないのかもしれません。

いまは字典を見て臨書のようなことをやります。

これは「もともとこう書いていた」という思い出すような作業です。

書写を教えていると古典が薄まってしまいます。

また、

あまりにも長い間「自分に定着した形」ばかり書いていても古典が薄まってしまう。

なので時々こういうことを、私はしています。

まとめ。

皮肉なことに、

生活のことを考えると、古典ばかりをやるわけにもいかず、

かといって「教えるのにはこれで充分」なんて思っていると腕が落ちます。

私は書道教室専業で、週5日半の教室運営が忙しいのですが、

書道字典や法帖をしっかりと観察する「アップデート」のような作業や、

がっちりと臨書をする「インストール」のような作業は、

時間を見つけてやっておかなくてはいけない大事な作業。

「古典の匂い」がする文字を書いていきたいと思っています。

子どもたちに伝えたいひらがなの形、

大人のみなさんに伝えたいひらがなの形、

「古典の形」もお稽古が進めば、いずれやってもらうのですが、

書道の入り口で躓かないように、

それを分かりやすく噛み砕いて教えていくのが書道教室の先生の使命かな、と。

このような見直し作業を大事にしています。

古典をいつも傍らに。

しょうじ書道教室でした!

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