こんにちは、しょうじ書道教室です。
みなさん、4月30日(日)の秋田さきがけ新聞はご覧になったでしょうか?
篆刻という芸術。
先週4月23日(日)と昨日の30日(日)の2回の連載記事でしたが、書道のひとつのジャンルである「篆刻(てんこく)」が秋田さきがけ新聞・日曜版で紹介されておりました。
篆刻とは、平たくいうと書作品の仕上げに押す印のこと。
書作品には無くてはならない存在です。
書道の源流
文字が発生したばかりの頃の篆書という書体を扱う篆刻。
なので、書道の中ではマイナーなジャンルですが、扱う文字は現在の書道の源流だったりします。
すべてはここから始まった・・・的な。
篆書のみならず、金文なども扱いますので。
書道のなかでは、老舗のような、元祖のような、原始的というか、血が濃いというか・・・。
なんとなくイメージできたでしょうか。
書道の大親分みたいなものなのです。
マイナーですがね。
人気は無いけど実力はある。
立場的には少し弱い篆刻。。。
無くてはならない存在なのにもかかわらず、
これが無いと紙と墨で書いている人たちは相当困るのにもかかわらず、
書道をやっている人たちにはぞんざいに扱われる・・・なんとも寂しい立ち位置。
実力というか、攻撃力は十分にもっているのですが。
これにはいくつか原因が考えられますが、
・篆書というなじみのない書体を扱う
・身につける過程が多く複雑
・知識と技術が伴わないと理解が進まない
・石に彫る、というハードルの高さ
・そもそも石に彫るまでの工程が長い
などが挙げられます。
その反面、もちろん良い点もあります。
1.ひとつの文字を徹底的に調べるため、漢字の知識が相当深まります。
2.篆書を学ぶと、文字の骨格に敏感になります。
3.印の中の文字は2~6文字程度のため、書作品に比べると、ものすごい密度で推敲されます。
4.印の善し悪しの判断基準が、書作品よりも明確。
などなど。
篆刻の魅力はその深淵な世界。
せまく、深い。
興味のある方はお問い合わせを。
書道も上を目指せばいくらでも進んでいけますし、篆刻も同じ。
篆刻も、紙に書く書も、重なる部分はとても多いです。
趣味としては一生かけてもやりきれないほどのボリュームがあります。
難しい分、やり始めると手応えがあり、やればやるほど面白くなっていく。
何事も、
「簡単に進むものは飽きるのも早い」
「難しいことは飽きが来ない」
んですよね。
趣味でもスポーツでも。お気軽・お手軽、「○○日間で誰でもできる」みたいなものが主流な昨今ですが。
そんなうまい話はないんです。
早く身に付いたものは、忘れるのも早い、という・・・。
趣味を探している人、飽きっぽい人は、難易度の高い篆刻が意外とハマったりして!
今回のさきがけ新聞の記事、“さきがけ動画”にも対応しております。
ぜひ見て下さいね!
しょうじ書道教室でした!