みなさん、子ども用の半紙はどんなものを使っていますか?
値段や紙の厚さ、100均のもあれば、ホームセンターでも売っています。
書道教室や習字教室に通っている方なら、そこの先生がオススメする半紙を使っているはずですね。
そうじゃない方はどうしているんだろう・・・?
きっと、ホームセンターや文房具屋さんで、そこにあるものを買ってくるのでしょう。
上手になりたければ半紙選びから!
私の場合もおつきあいのある業者さんが持ってくる半紙の中から、値段や書き味、安定供給か?などを検討して、ちょうど良いものを選んで教室で使っています。
筆や墨、半紙などは実際に使ってみないと分からないもの。
店頭でパッケージだけ見て善し悪しなんかわかりません。
でも、
習字が上手くなりたい!
もう少し上手に書きたい!
なんていう人は半紙選びに少しこだわりましょう!
書きにくい半紙で練習しても上手になりませんよー!
書道教室・習字教室指定の半紙
各教室で取り扱っている半紙は、そこの先生が選んだちょうどいい半紙を取り扱っています。ですので、どこかの教室に通われている方は先生おすすめの半紙を使いましょう。
各々、先生方は自分の経験で判断された「生徒にはこの半紙で練習してもらおう、これなら使わせてもいい」というものを選んでいるはず。
第一に書き味のいいもの。
あたりまえですが、それなりに書きやすいものでなければ上達は遅れます。ちなみに「書きやすい=良く滑る」ではありませんよー。
第二に値段が相応のもの。
習字・書道の練習は継続しなければ上達もありません。当然長く使い続けますからお財布に優しいほうがいいですよね。
書き味もほどよく、値段もほどほど。
これはやはり書き慣れた人でないと判断が難しいでしょう。
ネットや通販の半紙を求める方もいらっしゃるでしょうが、経験不足の方は危険。
だって買って使ってみないとわからないから。
1箱1000枚1500円で安かったから買ったけど、書きにく~い!!となりかねません。
自分で書いてみて分かる方は、まだいいでしょうけど。自分が使わないのに安いのをネットで買ってそれを自分の子どもに使わせたり・・・。
書道用品店、業者さんから買うときには
書道用品店や業者さんから買う場合は、安定供給されている半紙を選んだ方がよいでしょう。
半紙は1箱1000枚入りですが、「これいいなー」とすっかり慣れた頃(1000枚書ききったころ)もう一度買いに行くとその商品はもう在庫無し、なんてことがあります。
予算に都合が付くのなら4・5箱くらいまとめ買いでもいいのですが、書いてからじゃないと書き心地がわからない・・・。(顔なじみのお客さんにはお試し用で数枚くれたりもしますが・・・)
ホームセンターで買ってみたよ
近所に書道用品店なんかないよ、書道教室にもかよってないよ、というかたなら、やはりホームセンター、ということに。
今度、学校で習字がある。学校の書写の授業で半紙を使う。さて半紙を買ってこなきゃ。
そんな場合、使う半紙は、きっと10枚も使わないからホームセンターでひと袋買おう・・・みたいな。
学校で使う半紙であれば、なんでもいいと言えばなんでもいいのかもしれません。
ホームセンターによく置いてある半紙、呉竹さん。
呉竹さんの半紙であれば常に安定供給。いつでもどこでもありますので使う方は安心です。
こちらを購入し、試してみますよー!
5種類の半紙!
ウチの近所には呉竹さんの5種類の半紙が置いてありました。
・仔鹿
・白波
・浮雲
・瑞鶴
・霞草
さて、いったいどのような違いがあるのか?!レビューしてみましょう!
仔鹿
50枚入り228円、1枚4.6円とのこと。
中厚口、学童用との表示。
ツルツルのパリパリです。
墨のぬけがありません。もう少し裏に墨が抜けた方が書きやすいんですが。
にじみもありません。学童用だからかなあ。
白波
50枚入り306円、1枚約6.1円。
厚口。学童用では無いので大人用。
滲みは少し。厚口なのでぱりっとしています。このくらい厚いと頼もしい。
しかし墨のぬけがありません。裏にぬける感じが欲しい。
滑り具合はまあまあ良いですね。
浮雲
50枚入り336円、1枚約6.7円。
中厚口。大人用。
滲みは少なく、ぱりっとしています。
滑り方はちょうどいい感じですし、墨のぬけも少しあります。
でももう少しぬけが欲しい・・・。
瑞鶴
50枚入り336円。1枚約6.7円。
薄口、大人用。
手触りはふわっとした感じ。高級な感じです。
滑り方は私は好きな滑り方。いい感じです。
しかし、ほとんど滲まず裏へのぬけもありません。
「あまり滲まず、裏に墨が抜けない」
というのが消費者・みなさんの好みなのでしょうか・・・?
霞草
50枚入り398円。1枚約8.0円。
これが一番の私好みでした。
ほどよくにじみ、墨のぬけもいい。
滑りもちょうど良く、厚さもほどほど。
一番高いだけありますね。
私の個人的好み
私個人的には、裏にしっかりと墨がぬけ、やや滲む感じがいいと思っています。
そして、滲みはあまり散らずふんわりと。
ギザギザに広がる感じはあまりよろしくないかと。
表面は滑りすぎず、ほんの少し引っかかる感じ。ほんの少しです。
あまりツルツルだとはらいやはねがうまくいきません。滑るんですから。
ほどよく引っかかる感じ。
引っかかるといっても本当に引っかかるのではないのですが。説明がちょっと難しいですねー。
書いたときに線がはっきり見えるものがいいですね。
紙の色や繊維の見え方にもよりますが、表面が均一に見えない半紙もあります。
それが悪いわけではなく、あくまで好みの問題なのですが。
ちなみに、「洗濯で落ちる墨」のようなもので書くと、どんなにいい半紙でも滲みます。
まっすぐの線もぼんやり。
線と線が交差するところが丸くなってしまう。
この墨だけはやめましょう。
専門店や業者さんから購入
今回、いい感じだった呉竹の霞草。
これと似た感じの半紙が、専門店や業者さんなどから安く買えると思います。
1箱1000枚入りで2500円~3000円くらい。
しかし、ここでひとつ問題なのが、安定供給されていない場合があること。
1年後、同じのを買おうとしても、
「あーあれ、なくなっちゃったんですよー」
とか言われることがあります。
ここが難しいです。
自分が一人で使うのなら、その都度変えてもいいでしょう。
しかし、教室を開き自分の生徒さんにお譲りするとき、商品がコロコロ変わるのはあまりやりたくない。
子ども達もその紙に慣れていきますからねー。
それでもどうしようもないこともありますが。
自分で
「そうそう、この感じの半紙がいいんだよ」
とわかれば、もう何を使ってもいいですよね。
勉強のために、数種類、数箱買って、とっかえひっかえ書くのも面白いですよ。
みなさんも自分の一番好みの半紙を探してみて下さいね!
※今回は子どもの半紙のお話でした。
大人の作品用の半紙は、みなさんそれぞれがもっともっと悩むと思います。
それもまた良し。
これは沼ですねー。半紙沼。