こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。
手本書きの日々。
今月は手本ばかり書いています。
・8月課題(←できた)
・昇段試験(←できた)
・市民憲章(←できた)
・さきがけ展(←あと半分)
この後は社中展の手本を子どもたちそれぞれに書かないと。
間に合うかなー?
急げ急げ。
子どもがやりそうなことを先回り。
私が書く手本は、
(たぶん子どもはこう書くんじゃないかなー?)
という予想を立てて書いていきます。勝手に、ですけどね。
それを先回りして対策する。
例えば、
・大きい小さいをはっきりと。
・長い短いをはっきりと。
などなど。
大人用のお手本ならもう少しマイルドにするところを、
子ども用お手本ならハッキリとさせます。
なるべくイメージしやすい形にして、多少アンバランスなことも(ときには)あるかもしれません。
手本って先生が書いているんだよ??
子どもは不思議なもので、
私が、
ここはこう書いてね、こう書くんだよ、と言うと、
「えー!手本はそうなってないよ!」
とか
「えー!だって手本がそうなってたよ!」
とか
言うんです。
そうすると私は、
「じゃあお手本持ってきて」
「お手本見てごらん」
と。
そう言われてお手本を見た子どもは、
「…」
「うん…」
って(笑)。
「これ、先生が書いたの!?」
なんて言う子も。
そこでなんでビックリしてるの???
子どもってオモシロ生物(笑)。
子どもは本当にスモールステップで成長していくんだと感じます。
・お手本は先生が書いている
↓
・先生が書いている字は上手
↓
・だから先生の言うことを聞く
こんな段階を経て、子どもはようやく先生の言うことを聞くのかもしれません。
悪いところがよく目立つ。
お手本ってのはなぜか、
うまくいかなかった部分が目立つのか、そういうところが真似されて、
肝心なところが真似されなかったりします。
手本書きあるある。
手本を書く側の人は思い当たると思います。
生徒ってマネしてほしくないところを上手にマネしてきますよね(笑)。
なのでお手本書くときには相当気にして書くんです。
お手本は技術の塊。
お手本は先生の技術が詰まってるんですよ。
サラサラっと書きますけど、
そこにはいろんな仕掛けが施されている。
教室の生徒には何枚でも書きますけど、
習っていない部外者の方がもし「手本が欲しい」と言ってきたら1枚1000円とか2000円いただきますよ。ホント。
いつだったか、どこかの知らないおじいさんが、
とある展覧会の手本を、
「ちょっとササッと書いてけねべが?」
なんて電話してきたこともあったり。
「お代をちょうだいしますけど?」
と言うと、
「へば、いらね!」
ですって。失礼しちゃいますね。
お手本“なんか”タダだと思ったんでしょうねー。
まとめ。
お手本が無いと書けませんよね。
“書道”のお手本になると「人間の目の錯覚」まで利用して、
よりよく見えるように書いています。
「技術の塊」
それがお手本です。
なので…
子どもたちよ…
お願いだからお手本をちゃんと見ようよ!!
先生、けっこう気合入れて書いてんだよ!笑
ホントさっぱり見ない子どもがいるんですよ…(汗)
まあいっか!!それも成長を待とう!
しょうじ書道教室でした!