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「字典を調べたんですけど載ってなくて〜!」のときには。

「字典を調べたんですけど載ってなくて〜!」のときには。

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しょうじ書道教室

こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。

みなさん、作品づくり頑張ってますかー?

調べても出てこない?!

とある日、

「調べたんですけど字典に無くてー」

という生徒さんからのヘルプ。

見ると、

纔、サン、わずか、という文字。

スマホの変換には出てくるじゃないか。

自分で文字を調べているなんてスゴいじゃないの。エライ。

そういう方にはこっちだって手助けしたくなるよね。

何も調べない「教えてクン」には少し冷たくあたってしまうかも。

それが人情ってもんです。

とりあえずググれ(違う)。

まずは新大辞典で確認。

ということで私の手持ちの辞典・字典もあたってみる。

まずは親字21000字、熟語11万字を誇る大定番、

上田万年先生の「新大辞典」。

この「新大辞典」に載ってない文字は、ちょっと怪しい。

これに調べたい漢字が載ってなければその題材は諦めたほうが吉。

新大辞典に載ってないときは

「段注・説文解字注」

ってのを引くんだけど…割愛。

書道字典は2、3冊持ってるよという方は、次に買うならこの辞典を買うとよろし。

はい、載っていますね。

ということはこの文字は正しく、ちゃんと存在する文字ですよという確証が得られました。

辞典によって掲載されている文字数が違うわけです。

・新大辞典 > 一般的な辞典 > 学生用辞典

という具合です。

自分の持っている学生用辞典に載っていないからと言って、

「こんな字無いんじゃない??」

なーんて思わないように。

辞典(字典)を使用するときの注意。

「辞典(字典)に載っていないからこの文字は正しくない」

なんて考えはしないようにご注意を。

この世にはみなさんが考えているよりもとてもたくさんの漢字が存在しています。

それら大量の文字から、

辞典(字典)の編集者が適宜、取捨選択して辞典(字典)が作られています。

Aの辞典(字典)に載っていないけど、

Bの辞典(字典)には載っている。

ということは多々あるので覚えておきましょう。

「絶対に文字を間違えられない」本格派の書家達が複数の辞典(字典)を使うのはこのような理由からなのです。

そして辞典にも時々明らかな間違いがある(汗)。だって人間だもの。

辞典作成にはたくさんの人間が関わってるからね。

どこかで間違うこともあるらしい。ヒューマンエラー。

辞典に載っているから字典にも載っているとは限らない。

さてお次は書道字典。新書源。

いわゆる「書道字典」ですが、

歴史に残る有数の古典・名品から文字を集めているわけですから、

それら「古典・名品」に使われていない文字は載せようがないわけです。

お悩みの「纔」の文字は新書源には載っていました。

ヘルプしてきた生徒さんが、

どんな字典で調べたのかは分かりませんが、

掲載文字数が多い字典には当然載っています。

お手頃な三体字典とかだったのかなー。

書道字典も同じ。取捨選択しているよ。

文字としては存在していても、

「古典・名品」の中でその文字が使われていなければ

書道字典には載せようがありませんよね。

さらに字典の編集者が取捨選択していますので、載っている文字は字典によって差があります。

私が持っているのは“新”書源ですが、

スターbooksさん。

↓ (無断使用ご容赦をm(_ _)m)

“新書源”は、

全部で3冊もあるこの「大書源」の文字の中から

取捨選択、抜粋、精選し、

コンパクトにまとめたものなのです。

ここでいうと、

・大書源 > 新書源 > その他字典(三体字典などのお手軽字典)

という感じに。

書道字典は角川さんからも出ています。

書源シリーズは一例として。

まとめ。

まとめると、

辞典(字典)によって掲載文字数が違う

ということですね。

漢字辞典

・新大辞典 > 一般的な辞典 > 学生用辞典

こうだし、

書道字典

・大書源など > 新書源など > その他お手軽字典(三体字典など)

となっている、と。そして、

漢字辞典 > 書道字典

書道字典よりは漢字辞典のほうがたくさん文字が載っている。

ということでした!

上田万年先生の「新大辞典」は一家に一冊!でオススメです。

書道ガチ勢なら買わなきゃダメ!

定価は20000円くらいじゃなかったかなー。私は昔に定価で買いましたよ…(涙)。

いまやアマゾンの中古で3000円…安!これはオトク!

中古があるうちにゲットしましょう。

しょうじ書道教室でした!

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