ふでれん!

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NHK、奇跡のレッスン・書道編を観た!あれ?同じことやってるじゃん!

NHK、奇跡のレッスン・書道編を観た!あれ?同じことやってるじゃん!

(NHK奇跡のレッスン・書道編より)

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しょうじ書道教室

こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。

昨晩はびっくりしましたね。

みなさまお怪我はありませんでしょうか。

私も慌てて、キャンプ道具の懐中電灯やランタン、乾電池などを手の届くところに置き、

モバイルバッテリーを充電しておきました。

備えあれば憂いなし。

NHK、奇跡のレッスン。

先日、録画していた番組を見ました。

奇跡のレッスン「書道編 書は身体がつくる/書くことは 人生と向き合うこと」

中国の書家「熊峰」さんが出演。

(NHK奇跡のレッスン・書道編より)

書道家:熊峰(ユウホウ)

不勉強ながら私は初見の方でした。

熊峰書法教室-facebook

この熊峰先生が広島県熊野の中学校書道部の生徒たちに指導する、という内容。

・もっと自由に筆を動かす

・書体の違いを楽しむ

・気持ちを込める

・内面を見つめる

という感じ。

とても興味深く見ることができましたよ。

これ…同じこと言ってるよね!

見ていると…

(NHK奇跡のレッスン・書道編より)

(NHK奇跡のレッスン・書道編より)

ほら!うちでやらせてる「準備運動グルグル」と同じじゃん!

ほらねー、言ったでしょー!

時計回りにグルグル。これ大事。

長い線はもちろん、短い線もこれで書けるようにね!

(NHK奇跡のレッスン・書道編より)

熊峰先生、何も見ずに各古典を背景にした書体を、

サラサラと書き分けていらっしゃるのはスゴいなーと驚き。

私なんかは、やはり手元に法帖が無いとあいまいだし不安だわー。

ちょっと気になったこと。

ここで少し気になったことが。

熊峰先生のことではありません。

中学校の書道部の先生のひとこと。

「私が生徒にお手本を渡すときには、何枚か書いて良いものを生徒に渡しているので(おそらくはコピーを)

熊峰先生のようにその場で書いて渡すということがありません

生徒たちに(自分がお手本を書いてる姿を)もっと見せたいと思う」

って言っていて。

まあ…

学校の先生って忙しいですからねー…。

(言いたいことは察して下さい(笑))

当教室は全て手書き。

うちの教室では毛筆手本は全て手書きだし、

その場でお手本はバンバン書きます。

これはうちだけが特別なのではなく、

たいていどこの書道教室の先生もそうだと思います。

その場でパッとお手本書くくらいの技術がなければ書道教室なんてできないでしょう。

・子どもにお手本無くしたと言われればその場で書くし、

・部分的な説明でも書くし、

・ひとりひとり別のお手本も書く

・弱点練習のお手本も書くし

・名前のお手本だって書く

お手本1枚に5分も10分もかけてたら仕事にならん。

どこの教室の先生だってパパっと書きますよ。

お手本はもともと

・設計図のようなものだし、

・楽譜のようなものだし、

“だいたい”のことしか書いていないんです。

作品に「昇華」させるのは生徒の仕事。

まとめ。

「奇跡のレッスン」の話に戻りますが、

今の書道に必要な

・もっと自由に、伸びやかに

・もっと自分の内面に迫って

という大事にしたい部分にスポットライトが当たっていて、

個人的には大満足な番組でした。

番組のラストでは、

熊峰先生は熊野の復興の願いの言葉を、

書道部の生徒たちに書かせていました。

音楽のない、凛とした空気の中、

生徒全員での揮毫。

書道パフォーマンスよりよほどいい。

感動。

この大事な部分を、日頃書道教室で教えている私のような立場のものが

子どもたち、生徒たちにどう伝えればいいのか、

というところが今の私の悩みどころ。

・文字の形を追うことや、臨書など、

・自分の内面に迫ること、

この2つが同じくらいのバランスを保たないと、

書道がおかしくなってしまうような気がします。

(いまは前者ばかりにウェートがあるので)

どちらも大事。

しょうじ書道教室でした!

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