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低学年の特徴をつかんだ習字の指導をしていますよ。

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しょうじ書道教室

こんにちは、秋田市のしょうじ書道教室です。

今日は暖かくなりそうですねー。

低学年の習字。

うちの教室では、まだ新1年生はいないものの(うちの次男が一応新1年生ですが)、

新2年生、新3年生は3教室あわせると現在20人ほどおります。

前からやっている子、最近入った子、と経験の長さはいろいろですが、

ひとまず楽しそうにやっています。

小学校では3年生から授業で毛筆が始まりますので、

習字を習うのには良いお年頃かもしれません。

低学年の子どもの特徴。

子どもは、

年中さんや年長さんくらいから文字を書きはじめます。

「おかあさん ありがとう」

なんてたどたどしく書かれた日には涙涙で大喜びしていましたよね。

このくらいの年齢の子どもは、

「書けた/書けない」

が判断基準になっています。

なので書いている本人も、

文字の形が多少おかしくても、

『間違えずに書けていればオーケー!』

という状態。

いいんですよ。これ、正常なんです。

この「書けた/書けない」の判断基準から、だんだんと、

お手本と「似てる/似てない」という判断基準にしていかなければいけません。

低学年にはここらへんを繰り返し繰り返し伝えていきます。

小2の後半くらいから「お手本を真似して書く」ということが分かってきます。(個人差あり)

今まで子どもが信じていた価値観を否定して、新しい価値観を納得させる作業なので、

それはもう(子どもの性格によっては)とても時間がかかります。

判断基準が変わったことも教えないといけない。

これは新2年生のもの。この前まで1年生でした。

子どもはとにかく個人差が大きいのでとんでもない字を書いていてもあまり焦らずにお願いします。お母さま方。

この子は鉛筆の持ち方もいいし、指先もちゃんと動いている。わりと器用な感じがします。

しかし、書いたものを見るとあまりお手本を見ていないなーということが分かります。

うまく書けない原因は、

・書くのが早い

・まだ「書けた/書けない」の判断基準でいる

・早く書くと失敗するということをまだ知らない

このあたり。

この3番目にある「早く書くと失敗するということを知らない」というのもビックリしませんか?

そこからなの?!っていう。

そうなんですよお母さま、そこからなんです。

このくらいの子どもはそのくらい遡るのです。

子どもは純粋だー。

大人はもう忘れちゃったんだよね(笑)。

なのでこのくらいの子には、

覚えてもらうことがいっぱい。

軽くパニクるのも仕方なし。当然、当然。

同じ子が書いた毛筆です。

毛筆だと最初に覚えてもらうことは、

「筆を斜めにピタっと止める!だよー」

という具合でしょうか。

ご覧のとおり起筆の止め方が、

できていたり、できていなかったり。

これも普通。

指導後。

とりあえず全部、起筆は止めれたみたい。よしよし。

まとめ。

まあこれも次の週には忘れてしまう。

それも分かっています。

低学年はこれくらいをやるだけでも顔真っ赤っか。

これ以上アレコレ言ったら習字イヤになっちゃいますよ。

ほどほどに。気長に。

時間かけないと定着しないし、

必ず上手になるんです。

私の母、汎山がよく言います。

「子どもの習字は我慢比べだ」

と。

子どもと、

親と、

先生と、

3人の我慢比べ。

習字ってなかなか複雑なことをやらせますからね、

子どももいっぺんに覚えられないし、

先生も何回も何回も同じことを(怒らずに)言い続ける。

親は子どもの成長を待つ。

「子どもの習字は我慢比べ」

どうです?なかなか名言でしょ?

うちの汎山もたまには良いこと言うんです。

低学年の今くらいが習字をやるにはいいタイミングです。

しょうじ書道教室でした!

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