ふでれん!

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身体を鍛えて美文字になる?!

身体を鍛えて美文字になる?!

字を上手に書くために、いったいどんなことが必要なのでしょうか?

「お手本を見てゆっくり書くこと?」
「字の形を覚えること?」
「それはもちろん何枚も書くことじゃないの・・・?」

と思われたアナタ!

・・・正解です。
正解ですが、今回は「書いて練習する」の他に、“その他に何かある??”を考えてみたいと思います。

筋トレしてみる!

さて、筋トレはどうでしょうか?習字に筋肉は必要か?書道は体力なのか?

上手に書くために・・・、

スクワットや腕立てをするか?
毎朝走るか?
ジムに通うか?
ワンダーコアやるか?

さあ、考えてみましょう。

じつはこれ、YESでもあるし、NOでもあります。

基礎体力は大事!

まずは、基本的な体力。

これはもちろん必要です。ないよりはあったほうがいい。

半紙だけ・ペン字だけしかやらないよ、という人だってやはり体力があるほうが集中力が続きます。

ふにゃふにゃした筆でズバッとした線を出す。
身体は固定しておいて、肩から先はリラックス。

特に条幅は体力勝負!

条幅をやっている方は分かると思いますが、条幅を書くとなると1に体力!2に体力!っていうぐらい疲れます。

条幅書きはまず足にきます。
条幅の長い紙を敷いて、床に向かって書く。書いては身体の場所を移動させ、書いては移動させ。

しゃがむ、立ち上がるの繰り返し。

硯から身体が遠くなれば中腰で硯のところまで行き、1行の一番下まで書けば、2行目の上まで移動するのに立ち上がり。
時に全体のバランスを見るためにまた立ち上がり。1枚書き上げれば、立って作品を移動させ2枚目の紙を持って紙を敷く。

錬成会などに行くと足はパンパンに。

なので条幅は体力に余裕があるうちに経験しておいてください。

「もっと上手になってから~」

なんて思っていると筋力的に大変になってくるかも。
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というか、これは単純に「年齢」というより、「運動不足」なほうが心配。

条幅の場合、「もっと上手になってから~」よりも「もっと体力つけてから~」かもしれません。

お歳を召した方々は、昔の貯金がありますからねー。
運動不足な若い方より条幅は書けるのかも。

贅沢をせずに暮らした日々。
今よりも車に乗る機会は少なく。
自転車で特売日にまとめ買い。
園芸や畑仕事で汗を流し。
日々の散歩は欠かさずに。

本当に今のシニアのみなさんは元気!

習字・書道のためのおすすめのトレーニングは?

私も普段から半切(条幅)程度は当たり前に書きますので、完全インドアなこの仕事でも太ももは割りとあります。細くない。

半紙を書くときだって、座卓にしろ足の高いテーブルにしろ、上半身がぐらぐらしないように下っ腹に少し力を込めますし。

こちら、2-2.すわるもご参考まで。

半紙の場合、背中はゆるめつつ頭をあげて。半紙を真正面の高い位置から見据えないと全体のバランス・文字のバランスの崩れに気づけません。
この体勢を長時間保つには下っ腹なのです。

筋肉がある程度無いと姿勢の維持がツラい!さあレッツ筋トレ!
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おすすめトレーニングその1!

まずはこちら!基礎体力!

  • 散歩
  • ジョギング

ここらへんは足腰を鍛えるため。基礎体力をつけるためです。日常の体力、当たり前の体力を目指しましょう。

書家の柿沼康二さんは、以前NHKの番組で観たときに書作の前にめっちゃ走っていましたね。
普通の方が毎日何キロも走る必要はありませんが、階段を使うとか、車で行くところを自転車にするとか、自転車で行くところを歩いて行くとか、普段の心がけ程度で十分だと思います。

歩いて歩いて、足腰をしっかりと!

おすすめトレーニングその2!

そしてこちら!

  • バランスボール
  • 体幹トレーニング

これは体感を鍛えるためにオススメします。
体幹を鍛えると、書くときの安定感が違います。

これもやってみたりしました。最近はサボっているのでまたやらなければ・・・。

バランスボールは購入していませんが、体幹を鍛えることが上達につながる部分はあると考えます。
※“体幹”が具体的にどの部分を指すのか等、専門的には分かりませんが・・・。

上半身の根元の筋肉。
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(写真はヨガですが・・・)
上半身と下半身をつなぐ筋肉。

腹筋・背筋・腰回り・下っ腹。

これは止めて!

YESでもあるし、NOでもあります。のNOのほう。

やらない方がいいトレーニングはあるでしょうか?

それは、握力を鍛えたり、腕立て伏せをしたり、などの手や腕を鍛えること。

その日はもう書かないよ、という場合を除いてはこれらのトレーニングはやらない方がいいでしょう。

あとは日曜大工や草むしり。

これらを行うとどうしても手が震えてきます。
あまりハードにやると、次の日にも影響が出ます。

腕がだるい。
筋肉痛になった。

これだと、とてもじゃないけどまともに書けない。

手や腕の力は無くてもいいでしょう。

どちらかというと、手品師のような手先の繊細さを保ちたい。

ベース(基盤)が大事

上体を安定させる。
書くときのポジションが決まる。

書くときは、上体を起こし、頭を上げて。
紙全体が見える。
紙全体が見えると中心も取りやすくバランスの崩れにも気づけます。

安定した線を出すには手先や手首は使いません。
腕全体で、上半身を全体的に使って筆を動かしていきます。

指でがっちりと筆を固定することなく、手先は常に緩めておいて。

筆の動きをさまたげないように、身体がこわばらないようにします。
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それには体幹が決め手。
下っ腹が安定している感覚。

基礎体力+体幹。
これで身体のベースはばっちり。

上半身はゆるめて、顔を上げて。

下半身はそれをしっかり支えてあげる。

枚数をこなせる体力。

これで練習さえ積めば、必ず上手になりますね!

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